良作。『428 封鎖された渋谷で』レビュー!

スパイクチュンソフト
この記事は約5分で読めます。

始めに

始めに

今日は『428 封鎖された渋谷で』についてレビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 4月28日、午前10時。渋谷中央署の新米刑事・加納慎也は、渋谷スクランブル交差点にいました。渋谷で女子大生誘拐事件が発生し、犯人は被害者・大沢マリアの妹に現金5000万円を持たせるよう指示したのでした。加納は先輩刑事の笹山と一緒です。

 同じ頃、渋谷のチーマーの元リーダー・遠藤亜智は、ハチ公前にアタッシュケースを持って佇む大沢ひとみと、彼女を銃で狙う男を目にします。亜智は、男からひとみを守ろうとします。

 それに加えて、フリーライター御法川実、誘拐被害者の父親でウイルス研究者の大沢賢治、記憶喪失の謎の着ぐるみタマらの物語が交錯します。

グランドホテル形式、焦点化の実験

 この作品は映画『グランドホテル』のように、だいたい5人くらいの主人公がいて、それぞれの主人公に焦点化を図るエピソードが展開されていきます。それぞれの主人公の物語を経てプレイヤーは一つの真実へと到達していきます。各々のドラマがパズルのように組み合わさる展開は興奮を覚えます。『十三機兵防衛圏』などと近いでしょうか。

演出、BGM

 作品は実写のサウンドノベルになっています。大雑把に言ってしまえば「紙芝居」形式で基本的に静止画と文字による記述によって展開されていきます。どのシーンも力が入っていて見応えがあります。BGMも気合が入っています。

消化不良なED。蛇足気味なボーナスシナリオなど

 アニメに繋がるスピンオフ要素があるため、やや消化不良なエンディングになっています。また、ボーナスシナリオは「カナン編」など、本編とムードが違いすぎて、蛇足な印象を受けます。

ゲームメカニクスについて

サウンドノベル(ナラティブチョイス)。キープアウト、ジャンプ

 本作はベーシックなスタイルのサウンドノベルで、テクストと静止画で進行するアドベンチャーゲームになっていて、道中に現れるナラティブチョイスで適切な選択肢を選ぶことで、ゲームを進展させることができます。物語世界、事件の構造について把握し、適切なナラティブチョイスの選択をすることが要求されます。主人公のエピソードは別の主人公のエピソードを一定程度進めないと「キープアウト」状態となるため、別の主人公に「ジャンプ」して進めないといけません。

 ややわかりずらいフラグもあるものの、概ね良好な調整です。

総評

サウンドノベルの最高傑作

サウンドノベルの最高傑作の一つです。ただメディアミックスによる弊害もあります。

タイトルとURLをコピーしました