『龍が如く 維新』レビュー!!

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始めに

始めに

今日は『龍が如く 維新』についてレビューを書いていきます。リメイク版は未プレイですが、ほとんど内容変わらないそうなので、今からならそっちがいいかもです。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 故郷の土佐に戻ってきた坂本龍馬は、厳しい身分制度により事件を起こし投獄されます。しかし土佐藩の参政であり龍馬の精神的父である吉田東洋の手回しで助かります。そこから兄弟分の武市半平太と再会し土佐勤王党に迎えられ、土佐の身分制度を破壊するためのクーデターについて龍馬・武市・東洋の三人で会合を開きます。そこへ突如現れた刺客が東洋を殺します。駆けつけた役人に吉田東洋殺害の容疑をかけられた龍馬は、暗殺者を追って土佐を逃れます。

 それから一年後。龍馬は「斎藤一」の偽名で京にいました。吉田東洋を殺害した犯人が天念理心流の使い手であったのを手掛かりに暗殺者を探し、やがて新撰組にたどり着きます。

スターシステムを駆使した伝奇アクション

 本作は歴史物というよりは、『龍が如く』シリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.見参.維新)の中でスターシステムを駆使した伝奇アクションといった感じです。史実にはさほど忠実ではなく、むしろ新撰組という史料が乏しく研究者もそう真剣に取り扱う対象ではない歴史のサブ的なアクターに対して、史料や先行研究を参照にしつつ大胆でもっともらしい虚構を創造しています。山田風太郎の明治もの(『明治断頭台』)などと近いでしょうか。沖田総司の正体など、特に印象的です。

 これによって『龍が如く』という作品のキャラクターや物語に新たな形で陰影が加えられ、特に岡田以蔵など、錦山彰と麗奈を合わせたようなキャラクターでなんとも切ないです。

ロケーションの作りは圧倒的

 本作は活動範囲は京の町くらいで、などの圧倒的なボリュームと比べるとやや小規模な箱庭ですが、それでも美麗なグラフィックに彩られ、遊びの詰まった箱庭としてデザインされています。4と同じくマップ一つでもボリュームやリソース不足を感じさせません。

ゲームメカニクスについて

戦闘部分がいつもと違う、武器中心のアクション

 本作は箱庭のデザインなどはいつもの『龍が如く』シリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.見参.維新)の遊び心地で特別な追加要素がある訳ではないですが、戦闘は『龍が如く 見参』のような、武器を中心に立ち回るアクションになっています。今回は本作から取り入れられたスタイルチェンジのバリアブルアクションが実装されていて、一刀、乱舞(刀と銃)、素手、短銃という4スタイルが取り入れられています。戦闘に関しては、正直言ってシリーズでも最高峰のクオリティです。まず間違いなく、ドラゴンエンジン以前の作品では最高傑作級です。とにかくどのスタイルにも強みがあり、使いこなせるとどれもめちゃくちゃ強くなります。そのため、状況や魅せプレイの意図に合わせてプレイヤーが臨機応変にスタイルチェンジして立ち回ることができます

 ジャッジアイズなど、スタイルチェンジを取り入れている作品はかなりアンバランスで、壊し屋が強すぎたり(「0」)産廃にされたり(「」)、虎落としがバカみたいな強さだったり、円舞が弱かったり、とにかく状況に合わせてスタイルを変化させることを阻害するバランスの悪さでしたが、本作はどれも深く強く、の品田のような手数の多さで楽しく立ち回れます。

短銃ゲー?劣悪な育成、デッキビルド要素

「維新は短銃ゲー」とはよく聞きます。私はそうではないと思いますし、どのスタイルも本当は強いのですが、クリアだけを目標とするプレイスタイルだとそういう印象になってしまうのは無理もないです。これはそうしたプレイヤーを責めている訳ではなく、レベルデザインが悪いのです。

 どういうことかというと、このゲームは育成要素が本当にゴミで、と大差ないアンバランスさです。本作はとにかく、アドベンチャーをざらっと掬うくらいの遊び方では全然強くなりません。本作はメインのレベルに加え、武器種ごとにレベルがあるのですが、これを鍛え上げるためにはとにかくありえないくらい闘技場やダンジョンで戦闘をこなさないといけません。本当にどれだけ戦わせるんだってくらい戦わないと強くなりません。

 あと、武器を鍛えるのも面倒です。ダンジョンや闘技場でのランダムドロップの素材のハクスラもきついですが、鍛治場のミニゲームで失敗するとロードしてやり直さないといけなくなるため、それもストレスです。

 育成周りのデザインが劣悪なため、考えなしに序盤や低難易度ではボタン連打で殲滅できる短銃が一強に感じられてしまうのも無理はないです。

サブイベントのメイン二つ(ダンジョン、アナザーライフ)はいまいち

 今作もサブストーリーなどは質量ともにかなりのものですが、メインのサブイベントはいまいちです。まずダンジョンの方は、能力などに情報調整を与えてくれる新撰組カードのデッキをビルドデザインし、地下に潜む豊臣家の末裔を倒すという内容ですが、とにかくダンジョンのマップが殺風景でマップのリソースも使い回しばかりでひどいものです。

 アナザーライフは身も蓋もないことを言うと、劣化(というか「火をつけて」とかダメな時のマーベラスの)『牧場物語』です。まず拠点に移るたびにロードを挟むなどUI周りも洗練されておらず、遊びづらいです。できることも少なく、すぐに飽きてしまいます。牧場物語シリーズ、ルーンファクトリーシリーズ(1.2.3.4[S].5)の根幹である作業ゲー要素とアドベンチャー要素の調整が不十分と言えます。

総評

シリーズの中でも上位。戦闘が楽しい

シリーズの中でも上位の作品です。戦闘が楽しいです。

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