微妙ゲーな[バイオ8]『バイオハザード ヴィレッジ』レビュー!

カプコン
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始めに

始めに

今日は、『バイオハザード ヴィレッジ』感想を書いていきます。個人的には7より好きだけでちょっといまいちです。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
773682良(33)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 ベイカー家での悪夢から約3年半後の、2021年2月。イーサン・ウィンターズと妻のミアはBSAAの指示でヨーロッパに渡り、娘ローズマリーを育てながら新生活の中にいました。ある夜にクリス・レッドフィールド率いる部隊が彼らの家を襲撃。クリスはミアを殺害し、イーサンとローズマリーは捕えられます。その後、横転した輸送車の側で意識を取り戻したイーサンは、近くの村に迷い込みます。その村は、「ライカン」と呼ばれる獣人達に襲われていました。

 その後、イーサンは村に隣接する城にローズがいるかもしれないと考え、城に向かいます。しかし城内で、金属を操る謎の男に捕らえられます。辛くも村に戻ると、デュークという男から、マザー・ミランダが特別な儀式のためにローズを4つのフラスクに分けさせたが、ローズは特別な力を持っておりまだ生きていると説明します。そして残る3つのフラスクは四貴族のベネヴィエント、モロー、ハイゼンベルクが持っており、全て回収できればローズを助えるそうです。

バイオ4を思わせるゴシックホラー

 今回は、全体的に『バイオハザード4』を意識していると思われ(『RE:4』の開発と連動していたせいかもしれません)、寒村、湖、城といったロケーションやそこに住む奇人たちとの戦いが描かれます。イーサンの物語はから繋がっていますが、前作がトビー=フーパー監督『悪魔のいけにえ』風の南部ゴシックで、アメリカの地方の民家が主な舞台になったのに対して、本作は東ヨーロッパの寒村が舞台になっています。自分は古典主義建築などに彩られるゴシックホラーの甘美なムードを好んでいて、その意味では..はあまり好きになれなかったので、本作のロケーションは嬉しかったです。

 また4から既視感のあるロケーションが多い中、工場は塚本晋也(『鉄男』)や諸星大二郎作品のような、ドイツ表現主義風のアンニュイな人工的な世界が素晴らしかったです。

イーサンの物語が完結

 より続く、父としてのイーサンの物語がここに終わります。ただ、個人的にはあまり良い印象はしないです。本作ではゲームメカニクスとゲームフィクションの意味論のすり合わせの中で起こるゲームフィクションの上では一見不合理な描写(傷を受けてもアイテムで回復するなど)に、フィクションの上で合理的な説明が与えられるというサプライズがあって、ちょっと『バイオハザード6』のシェリーを思わせますが、それはともかくイーサンというキャラクターが印象が薄く、いまいち感動がないです。

 イーサンというキャラクターは、異常な強靭さとメンタルのタフさからネタ的にはから強烈なインパクトがありましたが、キャラクターとしては個性の掘り下げに乏しく、印象が希薄です。あと妻・ミアもから後ろ暗い部分があって良い印象はしないですし、イーサンを取り巻くキャラクターも精彩に乏しいです。あと、ボリュームも短すぎます。

 それでも工場でのロボバトルなど、要所要所のシチュエーションは熱く、盛り上がります。

ゲームメカニクスについて

FPS(DLCでTPS化)アドベンチャー、武器育成

 本作はから続くFPSで面白いのですけれど、の序盤までが特に『Outlast』の影響が強くて主人公が非力なFPSアドベンチャーで戦闘は避けるべきものだったのに対して、本作はアクション性が高まり、4以降のような路線となりました。またショップを経由して武器のカスタマイズも可能になり、戦闘におけるアプローチが増えています。

 ただどうにも中途半端というか、RE:4を遊んだ後にやると特にパッとしない印象がします。基本的に体術がないため、その点でまず4.5.6に比べると戦闘のアプローチが少ないです。印象として、主人公の非力さが醸す恐怖にもアクションのアプローチの豊富さがもたらす爽快感にも振り切れず、中途半端なラインでうろうろしている印象があります。こうした事情もあって、マーセナリーズも(DLCで改善されたとはいえ)かなり退屈です。

探索要素は楽しいが、ボリューム不足…

個人的には,が受け入れられなかったのは、それまでのシリーズ(1{リメイク[HD]}.2[RE2].3[RE3].4[RE4].5.6.7.8.リベ[アンべ].リベ2.0)のリソース管理のエコノミー要素、箱庭探索のアドベンチャー要素、箱庭の構造的理解から攻略ルートをデザインする戦略性というシリーズの根幹が削がれてしまった部分にあると思っており、7RE:2はそうしたアドベンチャーゲームとしてのシリーズの魅力に回帰したから好評を持って受け入れられたのだと思っています。その点、本作もステージの不確実情報を探る楽しさは豊富にあります。

 けれども如何せんボリュームが少なすぎます。1週目ですら十時間かからず終わってしまうため、慣れるともっと短いです。RE:2と違って裏や別キャラクターのエピソードもDLCを待たねばありません。RE:3に続いてへんてこりんなオンラインゲームがセットでついてくるのですが、全然マッチングしない上に、クオリティもレジスタンスよりさらに落ちてます。

 

 

 

 

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