低評価だがキャンペーンは良作。『バイオハザード リベレーションズ2』レビュー!

カプコン
この記事は約12分で読めます。

始めに

始めに

『バイオハザード リベレーションズ2』についてレビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
64661良(29)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 クレア・レッドフィールドはNGO団体「テラセイブ」の職員として、バイオテロや薬害の被災者救済で世界を飛び回る日々を送っています。ある日、クレアはテラセイブ本部で催されたパーティーに参加、そこには新人職員のモイラ・バートンもいました。2人はクレアの兄クリス・レッドフィールドとモイラの父バリー・バートンを介して知り合い、今は親しい友人です。パーティー会場に突如、謎の特殊部隊がなだれ込み、抵抗を試みるも薬で気絶させられます。

 クレアが意識を取り戻すと、そこは見覚えのない古びた施設の檻の中でした…。

ゴシックホラー、『SAW』シリーズ、『ヘルレイザー』シリーズ

 本作品は『バイオハザード』シリーズ(1{リメイク[HD]}.2[RE2].3[RE3].4[RE4].5.6.7.8.リベ[アンべ].リベ2.0)のうちでもとりわけコードベロニカを意識しており、シチュエーションが共通しています。ゴシックホラーですが、けれども『SAW』シリーズ、『ヘルレイザー』シリーズからの影響も顕著で、精神的なサイコホラー的な側面も強くて、ちょっとシリーズ(1{リメイク[HD]}.2[RE2].3[RE3].4[RE4].5.6.7.8.リベ[アンべ].リベ2.0)の中では異色です。『SAW』のように孤島でデスゲームを強いられる主人公たちというシチュエーションも、シリーズになかなか例のないものです。

 モチーフとしてカフカの著作、特に『変身』が使われているのが印象的です。

 バイオハザードシリーズよりサイレントヒルシリーズ、サイコブレイクシリーズ(1.2)に近いかもです。

海外ドラマ風の演出、クレアとバリーのドラマ

 本作は『バイオハザード リベレーションズ』の続編ですが、物語的な繋がりはなく、海外ドラマ風の演出が共通するとか一部のキャラクターが前作キャラと繋がりがあるくらいのものです。

 主人公はクレアとバリーですが、それぞれパートナーがモイラと少女ナタリアになっています。クレア編だけでは完結しない、真エンディングやラスボス戦があるのはバリー編だけ(主人公はバリーとモイラの親子という印象)というのは賛否分かれるでしょう。シナリオもナタリアの意味深なエンディングもあって、ちょっともやもやする内容です。けれどもクレアとモイラの絆のドラマ、クレアとモイラ二人のトラウマの克服のドラマ(クレアに関してはもっと掘り下げて欲しかったですが)はなかなか完成度が高いです。ただボリュームが短いです。

ゲームメカニクスについて

ザッピングとパートナー制

 本作は『バイオハザード2』(リメイク版『RE:2』では廃止)にあったザッピング制が復活しており、クレア編とバリー編がそれぞれフラグ管理の面で連動していて、真エンディングのためにはクレア編とバリー編の両方で適切なフラグを立てる必要があります。システムとしては面白いですが、バッドエンドに向かってしまうフラグはちょっとわかりにくいです。というのもモイラ生存条件が普通に考えてもわからない類のものかつ、どこで分岐しているのかもわかりづらいからです。しかもグッドエンドもバッドエンドもまあまあ後味悪いのはもやもやします。加えて高ランクを取ろうとすると(真ボスを回避できるため)毎回バッドエンドを見ることになります。

 また本作は『バイオハザード0』のようなパートナー制になっていて、主人公NPCとパートナーNPCを交互に切り替えつつ謎を解いていきます。この仕組みはなかなか面白いです。0ではアイテム管理の異様なシビアさとNPC間の強弱の格差から役割が偏ってしんどかったパートナー制でしたが、本作はメインキャラもサポートのパートナーキャラもそれぞれ強みがあって状況に合わせて使い分けられるのでなかなか楽しいです。ただ、キャラシフトを強いる状況が結構多すぎるので、そこはゲームテンポを削いでいます。

リソース管理、TPS、育成

 本作は全体的に『ラスト オブ アス』シリーズ(1.2)を意識しており、サバイバルホラー的な側面が強いです。資源を回収、加工してマネジメントしつつ立ち回るシリーズの魅力も確かに継承されています。

 TPSとしてはバイオハザード6』で評判が悪かった部分をマイナーチェンジしつつ『バイオハザード リベレーションズ』に寄せた感じで、体術は従来のような仕様に戻って、任意のタイミングでは発動できるものではなくなった一方、モイラは近接武器を使うことができます。それと緊急回避は任意のタイミングで発動できるようになりました(『RE:3』近い)。育成はBPを消費してスキルを開拓していくもので、これにはビルドデザインのようなものはなくて最終的には全アビリティが解禁されます。『バイオハザード6』のスキルシステムは成長を実感しづらいというか3つしか装備できないからほぼ成長できないものでしたが、本作は成長の手応えとやりごたえはあります。デッキビルド要素は武器の改造(前作同様アタッチメントパーツの着脱)に見えます。

 TPSとしての完成度、キャンペーンモードの魅力は前作にもそうそう引けを取りませんが、周回するとリプレイ性にやや課題があります(無線をスキップできないなど)。ただそれは前作の水中ステージとかもそうなので本作固有の欠点でもありません。

水増しレイドモード

 本作最悪の部分は「レイドモード」のデザインです。前作ではシリーズの「マーセナリーズ」にあたるミニゲームの「レイドモード」は『ディビジョン』シリーズ(1.2)、『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)のような不確実要素のアイテム配置による収集があって、シューターと『ディアブロ』シリーズ(1.2.3[EC].4)のハクスラ要素を掛け合わせた魅力が多くのプレイヤーを熱中させました。武器改造、スキルデザインなどによるデッキ構築もやりごたえがあり、大ボリュームがありました。

 本作は前作のせいで期待しすぎたのもありますが、レイドモードはひどいです。マップも『バイオハザード6』使い回しなのと、単純にステージのデザインも劣悪です。

 しかもキャラクターごとにレベルがあり、レベル上昇で解禁したスキルを他のキャラクターに一部付与できるという仕様上、コンプリートしようとすると水増しのスカスカステージであり得ない量の戦闘をこなさないといけません。個人的にはこのレイドモードさえまともなら、前作と同等かそれ以上の評価を得られただろうに残念です。

総評

キャンペーンは優れるものの

キャンペーンは課題がありつつ面白いです。ただレイドモードの劣化が著しいです。

関連作品、関連おすすめ作品

・『トゥームレイダー』リブート三部作(1.2.3)、サイコブレイクシリーズ(1.2):サバイバルTPS、リソース管理。

タイトルとURLをコピーしました