ギリギリ良作。『バイオハザード5』レビュー!!

カプコン
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始めに

始めに

『バイオハザード5』についてレビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 ラクーンシティの消滅から11年後の2009年。かつてアンブレラ社が開発したウイルスや生物兵器は今や世界中のテロリストに利用されています。バイオテロに対抗し、各国はアンブレラ社を倒した私設対バイオテロ部隊を国連直轄の組織「BSAA」として再編します。そのエージェントの1人であるクリス・レッドフィールドはアフリカ西部のキジュジュ自治区を訪れていました。多くの仲間を失う終わりなき戦いに疲弊しますが、それでもクリスはそれでも任務を遂行するため、クリスは現地で合流したBSAA西部アフリカ支部所属のシェバ・アローマと共に、行動を開始します。

アフリカを舞台に戦うゴリラの物語。ウェスカーの物語の終わり

 本作は舞台をアフリカにしており、従来シリーズ(1{リメイク[HD]}.2[RE2].3[RE3].4[RE4].5.6.7.8.リベ[アンべ].リベ2.0)とはうってかわって、開けた明るいロケーションが展開されています。TPSではありそうでなかった舞台ではあるので、新鮮さも感じますが、シリーズ(1{リメイク[HD]}.2[RE2].3[RE3].4[RE4].5.6.7.8.リベ[アンべ].リベ2.0)を通底していたゴシックホラーの芳醇な滋味は5と6では特に損なわれています。

 またパッケージを見るとアメコミヒーローのような佇まいのゴリラが銃を構えています。アフリカ舞台ということでシリーズ初のゴリラ主人公が導入されたことにシリーズファンは困惑しますが、これはどうやらクリスらしいです。コードベロニカでのウェスカーへの敗北に反省し鍛えた成果のようです。

 『バイオハザード』一作目では死んだことになっていた(リメイク版『バイオハザード』(02)では変更)のになんか生きていたり、コードベロニカでもオリジナル版ではけちょんけちょんにラスボスにボコられていたのに完全版でまた歴史が修正されていたり、いよいよ小物臭さが増していたシリーズの黒幕ウェスカーですが、本作は『マトリックス』シリーズ(1.2.3)のエージェントのような超人的な動きを見せます。ここにウェスカーの物語は終わりますが、『リベレーションズ2』でもその影響力は窺え、また何か動きがあるかもしれません。

空気すぎるシェバ=アローマ

 本作は『バイオハザード4』(RE:4)から引き継いで同行者NPCがいますが、完全にお荷物だったあちらとは違って、戦闘をこなすようになっています。「待て」という簡単な指示もできないとか、弾切れするとナイフで特攻するとか、命中率だけは異常だからライフル持たせるとゴルゴ13化して強すぎるとかミニゲームでは有能だとか、ネタ要素には事欠かないものの、一個のキャラクターとしては本当に空気です。なんならシェバがいなくても全然話は成立します。シェバはウェスカーとかメインの敵キャラクターとなんの接点もないので、ただいるだけの存在です。

ゲームメカニクスについて

ビハインドビューのTPS、パートナー制、武器改造

本作は『バイオハザード4』(RE:4のオリジナル)を継承し、ビハインドビューのTPSとしてデザインされています。大きな変化はないものの、元々完成されていたので本作も安定した土台になっています。ヘッドショットなど特定アクションに成功するとダウンさせられ、体術コマンドをその間に発動できます。

 本作はシェバ=アローマというパートナーのNPCがいて、これとの協力アクションがあるというのが4との違いです。本作では「瀕死」というステータスが追加され、ダメージを受けてゲージが尽きると「瀕死」になり、一定時間以内にパートナーが応急処置をしてくれると一定量体力が回復し復帰できます。しかし即死攻撃もあります。それと0やリベレーションズ2みたいな、協力で解決するパズルがあります。

 パートナーAIはかなり劣悪で、「積極的/消極的」という攻撃へのスタンスくらいしか指示できません。そして「積極的」にすると弾切れしても敵にナイフで攻撃していくため、「消極的」を選ばざるを得ません。しかし命中率は異様に高く、ライフルなどを持たせるとたちまち活躍します。

 4から武器改造の育成要素は健在で、武器種も増えたことから豊富なアプローチが楽しめます。リベレーションズにも継承されたのに、6ではこれが形骸化します。

アドベンチャー要素の形骸化、エコノミー要素の希薄化

 本作の最大の欠点は、やっぱりアドベンチャー要素の形骸化だと思っています。6ではさらにそれが顕著になりますが、本当に一本道で、隠し情報の探索の楽しみがあまりないです。このシリーズの魅力は徹底的に構築し尽くされた箱庭フィールドの探索の滋味にあったのに、5,6とさらに一本道になっていきます。4もややその傾向はあったものの、隠しイベントも豊富に用意されていたりステージに秘められた遊びが豊富で少しも従来の作品に見劣りしませんでした。5も6もステージの作りがスカスカで戦闘ばかりで、探索の魅力に欠いています。このアドベンチャーの魅力はでようやく再生の兆しを見せます。

また4でもそうでしたが弾薬が枯渇しそうになると敵がドロップしやすくなる調整から、資源管理のエコノミー要素も希薄になってます。

一部の劣悪な調整

 4で不評を買ったQTEは本作も健在です。リベレーションズで廃止されるものの、6でまた復活しました。

 難易度調整はまあまあですが、有名なミニゲームのンデスの最高難易度は本当に地獄です。移動できず、武器が機関銃に固定された状態でのシューティングゲームですが、本当に悪夢のような難しさです。

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