良作。『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』レビュー!!

スクエニ
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始めに

始めに

『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』についてレビューを書いていきます。シリーズ三作目のリブートです。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 かつて世界は、神獣に蹂躙され滅びの危機を迎え、しかしマナの剣を手にした女神によって退治され、八つのマナストーンに封印されました。時は流れ、魔法の源であるマナの減少が起こります。その裏にはマナの剣を用いて世界を支配しようとするものたちがいました。

 主人公たちは光の司祭の導きを求めて聖都ウェンデルを目指します。しかし獣人たちの侵攻に対して結界が張られていたため近づけません。その夜、近隣の村に泊まった主人公は少女フェアリーと出逢います。

古典的なハイファンタジー、分岐

 『聖剣伝説』シリーズは元々『ファイナルファンタジー』シリーズの外伝的作品として設定された作品です。FFは2.4.6.7あたりが転機となって、徐々にDQにおけるトマス=マロリー風の中世騎士道物語ベースのハイファンタジー路線から明確に区別された独自の方向性を打ち立てていきます。しかし5くらいまでは結構DQとFFは印象が被る感じでした。本作は『ファイナルファンタジー』シリーズのあたりまでの、古典的なハイファンタジーの世界になっています。プロットや設定の因果的連なりや緻密なデザインが6以降の『ファイナルファンタジー』のように作られているわけではないものの、涙あり笑いありのハイファンタジーに仕上がっています。最近だとDQ11(S)のような感じでしょうか。

 『聖剣伝説』は一作目から暗い展開も多いですが、本作も人が死ぬ展開は多く、結構しんみりさせられます。キャラクターは主人公が総勢六人いてそこから三人(メイン一人、サブ二人)選ぶ感じですが、いずれも魅力的に仕上がっています。主人公ごとのストーリーが部分的に展開されつつ、メイン主人公の敵対勢力が黒幕になります。

 フェアリーも人を選ぶでしょうが、私は好きです。フェアリー黒幕説は『ブレイブリーデフォルト』シリーズ(1.second.)に受け継がれました。

温かみのあるグラフィックとそれを彩るどこか物悲しい音楽

 本作は近年だとDQ11(S)のような、温かみのあるグラフィックで、それをどこか物悲しい音楽が彩ります。美麗なCGアニメーションで再現されたキャラクターはみんな愛おしいです。

ゲームメカニクスについて

3Dアクション.ゲージ(MP.SP管理).回避.ビルドデザイン

 本作は古き良きARPGといった感じで、『DOOM』(2016)にも似て、極力要素を排したストイックなデザインになっています。アクションもMP,SPを管理しつつ立ち回り、敵のアクションに合わせて避ける、といったくらいのバリエーションで、パリィ、ジャスト回避、カウンターのような近年のアクションゲームではかなりの割合でデザインされている要素も見当たりません。例えば似たようなゲームメカニクスのデザインであるP5S(リアルタイムアクションに加え、MPを消費して時間が停止中のコマンド入力画面からアクションを発動できる)に比べると、ジャスト回避、弱点攻撃によるダウンなどが向こうにはあり、相対的にはアプローチが少ないです。

 それでもクラスジョブのバリアブルアクション(スキル、アビリティ補正)やアビリティのデザインによるデッキビルド要素など、育成のアプローチが豊富にあり飽きさせません。

ボリュームはあるが、バランスは正直悪い

 高難易度、周回、他主人公選択など、やり込み要素は豊富にあるものの、結構本作はバランスが悪いのは事実です。難易度が低いうちはいいですが、最高難易度になると主人公間の使いやすさの違いが歴然としていて、どうやっても弱いキャラ(シャルロット、ホークアイ)とバランスブレイカーな火力をもつキャラ(アンジェラ)が混在しています。個人的には、どのキャラであってもデッキデザイン次第で高難易度でも強くなるデザインにして欲しかったです。

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