『龍が如く4 伝説を継ぐもの』レビュー!!

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始めに

始めに

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』について感想を書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 東京・神室町。2010年、東城会系の金村興業のシマで抗争と発砲事件が起こります。発砲事件で射殺されたのは東城会と親戚関係にある組織、上野誠和会の男でした。さらにそんな混乱の中、金村興業の組長が何者かに殺害されます…。

4人の主人公の群像劇

 本作品は従来の桐生一馬に加え、スカイファイナンスの金貸し・秋山駿、死刑囚・冴島大河、汚職警官・谷村正義の四人をプレイアブルキャラクターとする群像劇です。例えば『バイオハザード6』や『428 封鎖された街で』のように、複数の焦点化人物を設定することで断片的な情報から主人公やプレイヤーが物語の構造化を進めていく内容になっています。

 新キャラクターに関してはいずれも魅力的です。また元々秋山駿が主人公になって代替わりする予定だったこともあってか、『龍が如く』(極としてリメイク)一作目のオマージュが随所に見えます。秋山駿とラスボスのやりとりも、そうした要素が顕著です。

シナリオは矛盾まみれ

 シリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新)に通底する欠点とも言えますが、いずれの作品も個性的なキャラクターたちが繰り広げる熱い死闘によって彩られるドラマが展開される魅力がある一方、MGSシリーズ(1.2.3.4.5)のような回りくどい黒幕の裏に黒幕がいてそのまたさらに….みたいな引き伸ばしサスペンスみたいな展開が多いです。

 本作は開発中の路線変更が多かったものと思われ、このシリーズを代表する「死んだはずのAが実は生きていた」という展開があり得ないくらいたくさんあり、しかもそれが毎度「実はゴム弾で銃を撃った」という馬鹿みたいなネタバラシのオンパレードです。どうやら元々死ぬはずだった冴島大河を続投させるための調整のようですが、それに引きずられて本作はシリーズで例を見ないほど矛盾まみれのシナリオになっています。 

『龍が如く5』がよく超展開作品としてネタにされますが、あちらは最終章に急展開と若干の矛盾や無理のある伏線回収が目立つだけで、よく考えると作品のテーマとしては整合的だったり、よく考えると設定矛盾もそんなにはなかったりします。本作は考えれば考えるほど矛盾まみれで、シナリオ面での制作の難航を節々に感じます。

ゲームメカニクスについて

四人の主人公のバリアブルアクション

 本作は四人プレイアブルキャラクターがいて、それぞれ固有のバリアブルアクションや育成要素があります。5にもこうしたデザインが継承され、0以降は主にスタイルチェンジによるバリアブルアクションとして受け継がれていきます。5の主人公は秋山が弱すぎるし、品田も闘技場ではハメ技しかまともに戦えないという調整不足が目立ちますが、本作はそこそこ安定したつくりです。谷村が若干癖が強くて難易度が高い(ロストジャッジの流のようなカウンター主体のスタイル)ですが、基本的に全員強くて爽快感のある戦いがカジュアルに楽しめます。

 従来の主人公は桐生一馬一人だったので、戦闘ではシンプルにアプローチやアクションのバリエーションが増えて楽しくなっています。

箱庭探索アドベンチャー

 このシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新)の特徴は、なんといっても箱庭探索アドベンチャー要素です。フィールドには無数の隠しイベントが散りばめられていて、それが質、量共に圧倒的で、多くのプレイヤーを熱中させます。本作もそうした魅力は健在です。

 ただ、2(極2としてリメイク)、3では複数の都市マップがあったのに対して、本作は神室町しかないため、フィールドの規模としては従来作品よりも小ぶりです。似たような欠点はジャッジアイズにもありましたが、従来のシリーズが圧倒的なマップの規模で魅せてくれるだけに、そのスケールの小ささが若干がっかりです。

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