始めに
始めに
『龍が如く 極2』について感想を書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
7 | 7 | 4 | 7 | 7 | 2 | 良(34) |
ゲームフィクションについて
あらすじ
消えた100億円事件の1年後、堅気となった桐生一馬は、澤村遥と穏やかな日々を送っていました。しかし、弱体化した東城会吸収を狙う近江連合は関東進出へ向けて抗争の準備を着々と進めています。五代目会長である寺田行雄は桐生にこの危機を乗り越える相談をした矢先に近江連合に襲撃され、命を落とします。桐生は寺田の意志を継ぎ、東城会を守ろうと神室町へと戻ります。
近江連合、ジングォン派との戦いを描く2のリメイク
本作品は『龍が如く2』のリメイクで、ドラゴンエンジンによる物理制御がなされています。極が0のリソースを使いまわしたいい加減な仕上がりだったのに対して、相対的には本作は完成度が高いです。
まあ本作も4や5に負けず劣らず、超展開のオンパレードで死亡偽装や黒幕の黒幕の黒幕の…みたいな展開にはいつも通りうんざりしますが、それでも新藤や林に加え、郷田龍司と言った敵キャラクターは魅力的で、熱い展開やシチュエーションはたくさんあります。それに3.4.5と比べるとシナリオのテンポが良くて緩急の付け方もちょうど良いため、相対的には好印象です。
原作と違って林よりも新藤とのバトルが演出を強化されているのですが、本編の中での重要性を考えるとここも好印象です。
真島の追加シナリオ
本作は0の後日談めいた真島のシナリオが追加されています。本編の前日譚に当たるような内容で、極のどこでも真島や錦山編に比べると遥かに満足のいく内容になっています。マキムラマコトが0の後に幸福な生活を送っていることがわかります。
ゲームメカニクスについて
スタイルチェンジ廃止。6のマイナーチェンジ
シリーズ(0,1[極].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新[維新極].北斗.7外伝)では維新、0、極と継承されてきたスタイルチェンジでしたが、6では廃止され、本作でもスタイルチェンジによるバリアブルアクションは無くなっています。6では敵が強すぎて5の秋山のような状態になり、ドロップキックとアルティメットヒートくらいしか序盤で有効なアプローチがなかったですが、今回はヒートアクションのバリエーションも増えて、コンボのスピードもアップしたため、6よりは桐生がかなり強くなりました。6よりも攻撃に割り込まれる頻度が減った印象です。
それでもやはりバトルにアプローチが少なく、物足りない印象はします。あと投げ中にオブジェクトに接触するとすっぽ抜けてダメージが入らないなどの要素はまだ残っているし、敵のガードの硬さやガードされた後の硬直などの仕様も残ってます。
ドラゴンエンジン以降の桐生のアクションは7外伝でようやく完成されます。
また、極同様、敵のモーションデザインがいろいろとおかしく、3のリチャードソンのモーションを使い回した黒装束の男は名前もないキャラクターなのに異常な攻撃性能を誇ります。
サイドストーリーはかなりのボリューム
サブストーリーは減ったり追加されたりしていますが、0や6からクランクリエイター、水商売が輸入され、サブイベントのボリュームはかなりあります。0から水商売経営(0で書いたので詳細は省きます)は面白かったですが、本作もそのマイナーチェンジなので楽しいです。
6で評判の悪かったクランクリエイター(RTS)は相変わらず遊びづらいです。一回一回の戦闘が長すぎます。ただ実在のプロレスラーが地上げ屋として出てくるシナリオは好印象で、おじさんがわちゃわちゃしているのが和みます。
総評
割と良リメイク
6のマイナーチェンジといった感じで、極よりは良リメイクな気持ちがしています。6より改善している点が多いです。シリーズ(0,1[極].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新[維新極].北斗.7外伝)の7外伝につながるところも含め高評価です。