神ゲー気味。『Marvel’s Spider-Man』(マーベルズスパイダーマン)レビュー!!

ソニー
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始めに

始めに

今日は『Marver’s Spider-Man』についてレビューを書いていきます。シリーズ(1.mm.2)の1です。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
993773優(38)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 主人公ピーター・パーカー(スパイダーマン)は、叔父であるベン・パーカーの死や恋人MJとの破局を経て、ヒーローとして活動を続けていました。ある日、裏社会のボスウィルソン・フィスク(キングピン)を激闘の末、逮捕することに成功します。しかしこれがニューヨーク全体を大混乱に陥れる事件の幕開けになります。

オリジナルストーリー

 ストーリー開始時点ですでにピーターがスパイダーマンになって8年が経過しいる設定です。ピーターは原作の強敵オットー・オクタビアス博士の元で研究員を務めています。本作のオクタビアス博士はピーターからも尊敬される善人という設定で、サム=ライミ監督『スパイダーマン2』と近いです。まあ大体どんな経緯で変貌するかは予想がつくとは言え、それでも博士の闇落ちはなかなか切ないです。

 また二重人格のヴィランのミスター=ネガティブの吹き替えが宮本充で、『ジョジョの奇妙な冒険 第五部』のゲームでもディボロとドッピオ役を演じていたのが連想されて面白いです。本作のネガティブは光の人格の方のマーティンですら積極的にある理由から悪事に加担しているというのが独特の脚色です。

原作を知らないと説明不足

 本作はカジュアル操作で間口が広く遊びやすいゲームメカニクスである一方、映画と漫画をある程度嗜んでいないと、人間関係やキャラの性格が掴みにくく、結構コアなアメコミファン向けになっていて、日本人にはとっつきにくいです。ヴィランの脱獄する展開も、原作を知らないプレイヤーには「?」です。

 サム=ライミ監督の映画シリーズ(1.2.3)が素晴らしく、あちらは原作に触れていない観客にも親切な設定であるため、あの三部作だけ観て本作を遊んでも、結構知らない顔ぶればかりで困惑しそうです。

ゲームメカニクスについて

最高の箱庭におけるフリーラン

 本作の魅力は、なんといっても移動シーンの楽しさです。RDR2ブレワイなど、しばしばオープンワールドゲームでは歩くたびに発見のある圧倒的なフィールドのデザインに目を見開かれるなど、移動の豊かな楽しみが宿っている場合が多いです。本作はもっと小規模でイベントも小ぶりな箱庭が舞台ですが、それでもこの作品の移動が快楽に満ちているのは、ビデオゲームのプレイという身体性を帯びた言語行為のなかでプレイヤーがスパイダーマンというプレイアブルキャラクターを自己の身体の延長、鏡像として、ビルの間を縦横無尽に直感的な操作で動き回れるという部分にあります。『InFAMOUS Second Son』もすごかったですが、これはそれ以上です。映画や漫画で思い描いていたスパイダーマンになりきって箱庭を飛び回れるというのが本当に感動します。

戦闘、ビルド、育成

 『バットマン』アーカム三部作シリーズ(AA.AC.AN)のフリーフロー・コンバットをパクった感じの戦闘になっています。『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』のように、淀みなくコンボやカウンターを決めていけるので楽しいです。

 基本的には攻撃を連打しつつ、ヘイトアイコンが表示されたら回避します。ジャスト回避に成功するとカウンター攻撃が発動できます。盾を持った敵など、通常の攻撃が通らない敵には背後に回り込むドッジアンダーを使って倒さなくてはいけないなど、敵のバリエーションに応じた適切な立ち回りが必要です。体力管理はシビアですが、主人公も強くシンプルな操作で直感的に動けるためそこまで難しくないです。

 装備であるスーツのスーツパワーのカスタマイズとデッキビルド要素がありますが、性能には偏りがあります。育成要素は鍛えると全部のスキルを解禁できるので、特定の方向性にデッキビルドする要素は希薄です。

関連作品、関連おすすめ作品

・『グラヴィティデイズ』シリーズ(1.2):飛行が織りなす箱庭探索の魅力。

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