良ゲーだが欠点あり。『オクトパストラベラー』レビュー

スクエニ
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始めに

始めに

『オクトパストラベラー』についてレビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 主人公は「8人」の旅人、物語の舞台はオルステラ大陸。生まれた場所も、旅の目的も、そして特技も異なる8人の物語が交錯していきます。

オムニバスシナリオ

 本作品はサガシリーズのフリーシナリオやFF6の後半のような感じで、最終地点は一定でも、主人公八人の独立したエピソードを自由な順番で選択して攻略できるというオムニバスシナリオになっています。

 内容的にはFFシリーズの5以前のような騎士道物語ベースの中世ハイファンタジーで、大きなサプライズはないものの、シナリオはテンポ良くドラマティックです。

 ただオムニバスのフリーシナリオ風のデザインにしたことで、基本的に各主人公のエピソードにおいて他の主人公がいない前提で話が進むため、仲間と冒険している印象が希薄になっています。それとそもそもフリーシナリオ風のデザインにした意図を見出せません。このデザインで海外のオープンワールドゲームのように(『フォールアウト』シリーズ[1.2.3.4])攻略手順による分岐とかあれば話は違っていたのでしょうが、なんとなくフリーシナリオのスタイルを真似してみたくらいの感じで、現代版としてフリーシナリオを展開するのであれば、そこになんらかの批評性を交えて欲しかったところです。2ではこの点改善が見られます。

ドット絵と3Dと光学効果

 本作品はグラフィックに関しては素晴らしいです。2Dドットテクスチャを3Dのオブジェクトに貼り付け、物理エンジンによる光学的効果を与えているようで、生き生きとした現代ならではのドット絵が楽しめます。BGMもオーケストラによるもので優れています。

ゲームメカニクスについて

戦闘(BP管理、ブレイクゲージ)はテンポが悪い

 本作品の戦闘は『ブレイブリーデフォルト』シリーズ(1.second.)とやや似ていて、BP管理が重要になっています。BPと呼ばれるポイントが設定されており、各ユニットは1ターンに一度行動できるのですが、BPを1つ(最大3つ)消費することで攻撃性能を向上させられます。通常攻撃は回数が消費数だけ上昇、固有アビリティは威力増大します。

 またFF13シリーズ(1.2.3)、FF7リメイクシリーズ(1.2.3)に似たブレイクの概念があり、敵に設定されたブレイクゲージを攻撃で減少させ0にすると相手がブレイクし、この間被ダメージが上昇します。BP消費による攻撃はゲージへのダメージが大きく、こうしたことを踏まえたBP管理が肝です。

 面白いですが、課題は雑魚戦です。FF13と全く事情が同じなのですが、ブレイク前提の敵ユニットのHPデザインなので、一回一回の戦闘が長くなります(バトル開始時、BP1からスタートする)。それに一回一回の戦闘で作業が多く、無心で捌けないので疲れます。この辺りは『ブレイブリーデフォルト』シリーズ(1.second.)と同じです。2で改善されます。

デッキビルド

 本作はFF5のようなジョブシステムになっています。基本のジョブが8つあり、各メンバーがその1つを固定のベースジョブとして持ちます。ジョブに応じて能力が異なります。ゲームを進めると「バトルジョブ」としてもう1つのジョブを習得でき、基本のジョブ8つに加え、隠しジョブも4つ存在します。
 一度取得したバトルジョブはメニューからいつでも変更可能ですが、バトルジョブは1つにつき1人しか習得できません。「JP」を消費し、「アビリティ」を解放できます。アビリティを覚えるたび、特殊効果「サポートアビリティ」も1つずつ習得し、最大4つまで装備できます。一度習得したサポートアビリティは、他のジョブを使用していても装備可能です。

 このようにベースジョブとバトルジョブの組み合わせやサポートアビリティなどによる自由度の高い育成、デッキビルドが楽しめます。

アドベンチャー

 各メンバーには「フィールドコマンド」が存在します。フィールドコマンドとは、各地の住民に対して使える固有のコマンドです。町の住民に対して使用することで、増援に加えたり情報を聞き出したりするなど多様な恩恵を得られます。

 ただ「盗む」「探る」はペナルティが少ない割に強力で、しかも住民一人ひとりに使っていくとなると面倒です。あとパーティコマンドを使うためにいちいち酒場でパーティチェンジするのが面倒で、これは2でも改善しません。
 

総評

古き良きRPGの佳作だが欠点も多い

 新古典主義的スタイルのRPGの名作ですが、欠点も多いです。とはいえで戦闘周りは軒並み改善します。

関連作品、関連おすすめ作品

・『Undertale』:レトロRPGの新古典主義的な翻案、パロディ。

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