『デッドライジング』レビュー!

カプコン
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始めに

始めに

『デッドライジング』についてレビューを書いていきたいと思います。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 アメリカ合衆国コロラド州にあるウィラメッテ。この街が厳重な情報規制の下、完全に封鎖されます。フリージャーナリストのフランク=ウェストはスキャンダルの匂いを感じ、民間のヘリで空からウィラメッテへ侵入します。人間とは違う大量のゾンビのような存在が人間を襲う凄惨な場面をカメラのファインダー越しに目撃します。途中で軍のヘリに追われたフランクは、72時間後に迎えに来るよう操縦士に告げ、町にあるショッピングモールの屋上へと飛び降ります。

ロメロ以降のナンセンスゾンビ

 本作品はジョージ=ロメロ監督以降の、ナンセンス路線のゾンビです。ロメロ監督の『ナイト=オブ=ザ=リビングデッド』『ゾンビ』などは、もともと吸血鬼の(特にマシスン『地球最後の男』の)、人間を食い血によって仲間を増やすという設定を、ただゾンビマスターに操られるだけだったブードゥーソンビに転用したものです。本作も同様に、寄生虫によって増殖するゾンビを描いています。

 ロメロ映画はもともとニューシネマの影響が強く、ドライでシニカルな社会批評が特徴で、そのナンセンスな笑いはサム=ライミ監督『死霊のはらわた』シリーズ(1.2.3)、スチュワード=ゴードン作品などへと受け継がれていきます。ロメロ映画はもともと「本当は怖いのはゾンビよりも人間」というテーマをはらんでいましたが、本作はそのテーマをナンセンス方向に突き抜けさせています。

 本作には「サイコパス」という、極限状態によって錯乱しクリーチャーになってしまった人間たちがボスとして登場するのですが、そのデザインが本当に機知に富んでいて面白いです。コッチェフ監督『ランボー』みたいなメインストーリーのボス・カリートはシリアスな方ですが、発狂したピエロ、スーパーの店長、肉屋など、発想が笑いの宝庫です。

ゲームメカニクスについて

タイムリミット付きの箱庭探索。装備選択 

 本作品はゲーム中の72時間というリアルタイムのタイムリミットがデザインされていて、その期間にはとりあえず生き残れば何をしても良いというデザインになっています。事件の真相介入のためのメインストーリーと生存者救出のサイドストーリーが主なマップのイベントになっています。

 今となってはオープンワールドジャンルの中にもっと膨大な規模とボリュームのイベントやナラティブチョイスによるドラマのインタラクティブな分岐があるなど、より完成度の高いものが多いため、ちゃっちい印象も受けます。印象として『侍道』シリーズとかと近いのですが、あれと違って本作はメインストーリーに関しては分岐が全然なく、フラグ管理も面倒です。

 それでもさまざまな武器やサイドストーリーのキャラクターの魅力など、マップに散りばめられた遊びの楽しさでは見劣りしない部分もあります。

カジュアルな戦闘

 本作の戦闘は適度にラフでカジュアルな遊びが楽しめます。マップにはさまざまな武器があるのですが、そのそれぞれに豊富なモーションが用意されていて、戦っていて楽しいです。戦闘のアプローチは移動して避ける、攻撃するくらいですが、爽快感があります。

 けれども武器によって明確に強さの偏りがあり、サイコパスのピエロが落とすチェーンソーが圧倒的に強いです。

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