神ゲー。『ファイナルファンタジーⅥ』レビュー

スクエニ
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始めに

始めに

『ファイナルファンタジーⅥ』についてレビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 1000年前に起きた魔法の力を巡る大戦争「魔大戦」。その後、世界から魔法が消えさり、人々は蒸気と機械で世界を復興させます。

 しかし、帝国皇帝ガストラは幻獣界の幻獣達を発見し、機械と幻獣から取り出した魔法の力を組み合わせ、魔法に代わる「魔導」を生み出し、その強大な力で世界征服をもくろみます。ナルシェの炭坑に氷漬けの幻獣がいるという情報が入り、ガストラは帝国兵として養育していた強い魔導の力を生まれ持つ少女ティナ、帝国兵のビックス、ウェッジを派遣します。

FFシリーズ転換期の作品

 本作品はシリーズの転換点となった作品の一つです。FF9という、ハイファンタジーとしてクラシックな路線に回帰する動きもあったものの、おおむね6,7(リメイク三部作[1.2.3])でシリーズの路線が確立し、DQシリーズともジャンル的にも近い部分のあった従来のシリーズ(1.2.3.4.5)から転換が図られます。

 世界征服を目論むガストラ率いる悪の帝国と、主人公サイドのリターナーの対決という、FF12(ZA)などと比較すると、トマス=マロリー風の騎士道物語ファンタジー的な勧善懲悪の要素を残しつつも、スチームパンクというニューウェーブSF以降の先鋭的なファンタジージャンルにコミットするなど、アグレッシブなジャンルへの挑戦が伺えます

群像劇

 本作のパーティメンバーは14名です。仲間たちが集まって帝国とその系譜を継ぐケフカを倒す群像劇的な作劇となっており、明確な主人公がいません。『オクトパストラベラー』シリーズ(1.2)、サガシリーズ(ロマサガ[1.2]、サガフロ)などと近いです。最初から最後まで常時パーティにいるキャラクターも存在しません。

 また、シナリオのこのような構造に伴い、サブイベントや攻略の自由度が増し、後半は特にサガシリーズのフリーシナリオのようなデザインになっています。

ケフカというキャラクター

 本作を特徴づけるのは、ケフカという悪役です。サイボーグである人造魔道士として精神が不安定になっているという悲劇的なバックグラウンドを抱えつつ、帝国に与えられた力によって帝国に復讐し、神のような存在へと至ろうとします。FFシリーズではその後、7のセフィロスやFF15のアーデンといったキャラクターに受け継がれる、トリックスター的なボスキャラクターです。アーデンのように最初はコメディキャラクターとして登場するものの、次第に狂気をエスカレートさせます。

ゲームメカニクスについて

ATBにスキップを加える。魔石、アクセサリとジョブ特性によるデッキビルド

 ゲームメカニクスのデザインも安定しています。ATBを5から継承し、今回は行動スキップの要素を加えました。本作ではATBゲージが溜まってコマンド入力待機状態になったキャラが複数いる場合、コマンド入力するキャラクターを選び、ターンをスキップすることができるようになりました。これはアプローチの拡大に繋がっていて、相手の攻撃に備えてATBゲージ満タンのまま待機させたりできるようになりました。

 ジョブは5のようなジョブチェンジシステムはなくなり、キャラに固有のジョブ特性に合わせた魔石とアクセサリの装備によるデッキビルドが中心です。5よりは劣るかもしれませんが、デッキビルドの自由度は高いです。

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