最高傑作。『モンスターハンターワールド:アイスボーン』レビュー!

カプコン
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始めに

始めに

今日は『モンスターハンターワールド:アイスボーン』についてレビュー書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
983972優(38)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 巨大な古龍達が新大陸に渡る「古龍渡り」の謎を解く為に、ギルドはおよそ10年に一度の割合で、4度の「新大陸古龍調査団」を新大陸に送っていました。今回、古龍ゾラ・マグダラオスが渡りを行った事を受けて5度目の調査団の派遣を決定します。

 その調査団には、一人の若いハンター(主人公)がいました。しかし調査団の乗った船は古龍ゾラ・マグダラオスに襲撃されます。命からがら新大陸に到着した主人公たちは、現地の調査団と合流し、古龍の生態解明に向けてゾラ・マグダラオスの足跡を追います。

オールディス、宮崎駿映画『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』風のモダニズムSF風味

 シリーズの他作品と比べると、本作品はストーリーにも力を入れているようで、映画のようなダイナミックなムービーによる演出が目立ちます。オープンワールドジャンルになったこともあって、ブライアン=オールディス『地球の長い午後』や宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』(漫画.映画)『もののけ姫』のような、モダニズムSFの影響を感じさせます。マップの各エリアがシームレスにつながった3D空間になっていることを生かして、その中に息づく生物の生態系を、焦点が図られるプレイアブルキャラクターの視点を通じて観察できる演出は、さながらジーン=ウルフのSFのような感動をもたらします。

シナリオはよくない。受付嬢の個性だけが印象的

 ただ、カプコンのゲームだとDMC5とかもそうですが、シナリオに力を入れているのはわかりますが、あまり成功してはいません。劣化『風の谷のナウシカ』(漫画.映画)『もののけ姫』といった感じで、とにかくドラマとしてキャラクターも脚本も弱いです。ゾラ=マグダラオスの行動動機も驚きがないですし、キャラクターも印象的なのは良くも悪くも受付嬢くらいです。

 受付嬢は特徴的なファニーフェイスと、距離感のバグったノリやトラブルメーカーぶりから、強烈な印象を残します。自分も最初は嫌いでしたが、だんだん一周回って好きになっていきました。全体的にキャラクターが弱いので、クセが強くて良くも悪くも本作のマスコットになってくれる存在がいて、なんか好きです。

 ドラマはムービーシーンよりもフィールドに散りばめられた遊びの方により感じられます。

ゲームメカニクスについて

オープンワールド化

 フィールドがシームレス化しエリア移動のロードがなくなり、オープンワールドのような空間デザインになりました。フィールドには水平方向の広がりだけでなく階層構造や坂もあり、縦横無尽に動き回れます。同一フィールド内に複数のキャンプがあり、ファストトラベルが出来るので移動に異様に時間がかかることもありません。

 ただ、オープンワールドとしての様式を一定程度備えてはいますが、拠点とフィールドの間の移動はシームレスではないので、完全なオープンワールドというのではないです。それでもこのような空間デザインによって、探索もアクションも遊びの幅が広がって快適になっていますブレワイ、『エルデンリング』にも似て、オープンワールドジャンルをうまくシリーズの伝統との調和の中で展開しています。

クラッチ&クロー

 IBでは新しくクラッチとクローが追加されました。スリンガーから鉤爪(クロー)のついたロープを射出して引っ掛け、モンスターの身体に張り付く(クラッチする)ことが可能です。乗り状態とは異なり回数制限は無く、クローさえヒットさせれば自由に張り付けますが、モンスターの行動は平常時と変わらず移動と攻撃を繰り返し、ダメージを受けて振り落とされることもあります。更に張り付き中はスタミナが減り、0になると強制的に振り落とされ、確定で息切れを晒してしまいます。張り付いてからの行動は主に武器攻撃・クロー攻撃・ぶっ飛ばしの3つに派生できます。

 面白いアクションで能動的な立ち回りを可能としてくれてはいますが、このアクションが強すぎる、というよりは敵が固すぎてこのアクションを使わざるを得ない感じになっています。

総評

個人的に最高傑作

 個人的にはシリーズ最高傑作だと思っています。戦闘や探索、デッキビルドのバリエーションなど、このシリーズに必要な要素が高い次元でまとまっています。

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