『龍が如く3』レビュー!

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始めに

始めに

今日は『龍が如く3』についてレビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 2(極2)での近江連合と東城会の抗争事件に終止符が打たれます。桐生一馬は狭山薫と別れ、沖縄で養護施設アサガオを開設し、孤児たちと平穏な日々を送っていました。しかし米軍基地拡大計画とリゾート開発計画の中、アサガオにも土地買収の問題が発生します。土地の所有者である地元極道組織・琉道一家とのいざこざが徐々に、国家規模の計画と結びつきます。
 そんな中2009年3月、琉道一家組長・名嘉原茂と、東城会六代目会長・堂島大吾が謎の男に銃撃されます。犯人と思われる男は、今は亡き桐生の養父・風間新太郎にそっくりだったことに衝撃を受ける桐生です。桐生は謎の男の正体を探り、そして沖縄とアサガオのため、1人戦いに臨みます。

シリーズの路線が確立

 馳星周が監修を離れたこともあり、フレンチノワール、香港ノワールのモードを色濃く受け継ぎ成立した一作目(原作)でしたが、ここにシリーズの路線が定まります。フレンチノワールのようなウェットな男同士の裏切りの心理劇の様相は鳴りを潜め、チャンピオンの不良漫画(『クローズ』)のような、もっと明快な心理的合理性にドライブされて登場人物は戦いに臨み、桐生一馬という任侠を体現する正義漢との闘争のなかで自己物語を洗練させ感化されていく熱い男たちの姿を描く勧善懲悪的なピカレスクとしての路線が定まりました。7では春日一番に主人公を譲りますが、こうした路線がずっと今まで続いています。

 本作品では、桐生一馬が父である風間新太郎同様に養護施設を運営し、自身も父として葛藤する姿が日常描写の積み重ねの中で描かれていきます。その一方でCIAや国際犯罪組織なども絡む大規模なスケールの抗争も描かれます。一作目からあるこうしたノワール、ミステリテイスト、間諜小説テイストは4や5ではさらに複雑化し、黒幕の黒幕の黒幕の…といった陰謀の連鎖が続くまどろっこしさとなって、悪い意味で本シリーズを特徴づける要素ともなっていきます。

 いずれにせよ、本作品はゲームフィクションにおいてもゲームメカニクス要素においても、シリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新)の基礎が盤石になった作品と言えます。

シナリオは…

 シナリオも、超展開はあってもテンポと緩急の付け方がよかった1(極).2(極2)と比べると、のっぺりした印象というかあまり盛り上がるシチュエーションがありません。それと敵役の出番や見せ方がアンバランスで、浜崎とかラウとか描写不足のままフェードアウトしていきます。峯も拗ねた高校生みたいで、とてもアラサーとは思えない性格の悪役です。

 あとスケールが前半小さく、後半で急に大きくなりとっ散らかってます。

 ただ大きな矛盾は4とかと比べると少なく、可もなく不可も無い感じの内容です。

ゲームメカニクスについて

箱庭探索と戦闘は旧態依然

 本作品はシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新)の中でもどちらかといえば佳作だけれどパッとしない評価ですが、その理由はいくつかあります。 

 本作品のゲームメカニクスのデザインの部分は1.2のマイナーチェンジで、新規な遊びの追加がなく、そうした意味で4.5などアグレッシブな挑戦を孕んだタイトルと比べると地味な印象がします。沖縄という新しいフィールドは追加されましたが、2でもあった新エリア(蒼天堀)追加のバリエーションチェンジでしかありません。

敵ユニットについて

 本作はシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新)のなかでは虎落とし(カウンター技)のダメージがやや少ない上に無敵効果もないため若干弱いです。

 しかしそれでも虎落としは強いです。なぜならシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新)は本作から敵ユニットのガード性能が高くなり、虎落としがそれに対する有効打となっているからです。というよりガードへの有効なアプローチが他に(投げも通ったり通らなかったり)ほとんどないです。

 このシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新)は5あたりから敵ユニットがさらにどんどん強くなり、戦闘が遊びにくくなっていきます。

導線とゲームテンポ

 本作はゲームの導線とゲームテンポが洗練されていなくて、その点で後続の作品に劣ります。「〜を探せ」系のミッションで行先が分からなくなる場面が多いです。

 またミニゲームなどの作業の合間に一回一回飛ばせない演出が挟まっていたり、アイテム管理が煩雑だったりのせいで、ゲームテンポが悪いです。

 

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