シリーズ最大の黒歴史。『龍が如く6 命の詩。』レビュー!

セガ
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始めに

始めに

今日は『龍が如く6 命の詩。』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
554550良(29)
  • 遊べる内容
  • マップはよくデザインされている
  • シナリオが黒歴史
  • 戦闘も探索もリソース不足

ゲームフィクションについて

あらすじ

 5の日本五大都市を巻き込んだ一大抗争の後、桐生は抗争の責任を取らされる形で警察に逮捕され、遥やアサガオのために過去の清算としてこれを受け入れます。芸能界を引退しアサガオに戻った遥は「元極道に育てられた娘」と知られた事で日夜繰り返される誹謗中傷を見て、子供達に迷惑がかかる事を悟り、アサガオから姿を消します。

 2016年。刑期を終えてアサガオに戻った桐生は遥の失踪を知らされ、行方を探り神室町へと向かうが、神室町では東城会と中国系マフィア「祭汪会」の勢力争いが行われていました。桐生は、伊達真から、遥が神室町で事故に遭い昏睡状態だという事や彼女の息子「澤村ハルト」の存在を知り、様々な真実を知るために、遥が直前にいた広島の「尾道仁涯町」を訪ねます。

シリーズ最悪の黒歴史脚本

 本作は前提的にを強く意識したシナリオで、では養護施設アサガオにおける父としての桐生一馬が描かれましたが、本作はシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新[維新極].北斗.7外伝)のヒロイン・澤村遥が命を授かったことで、また再び父として苦悩します。

 ただ本作の脚本はシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新[維新極].北斗.7外伝)を見渡してもかなりひどいです。なんとか過去の罪を償い遥やアサガオのために尽くそうとする桐生を嘲笑うかのように、遥が次々と奇行に走ります。アサガオと極道社会のつながりを断ちたいという桐生の思いも虚しく、なんと遥は中国マフィアの血筋を継ぐヤクザの息子を産み、アサガオに戻るという支離滅裂な内容になっています。

それだけでなく、冴島、秋山、真島、ユウヤといった旧作キャラクターの扱いもあまりにも適当です。

 流石に批判が多すぎたのか7外伝8でようやく桐生一馬のストーリーが本当に完結を見ることになります。

けれどなんだかんだで…

 本作品のシナリオはひどいですが、ただなんだかんだでそこそこ盛り上がりはします。なぜかというと、ジュンギ、染谷、広瀬といった熱い男たちとの戦いというシリーズ((0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新[維新極].北斗.7外伝)に期待される要素に関してはバッチリ兼ね備えているからです。

 MGS5に近いですが、シリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新[維新極].北斗.7外伝)の一作としては黒歴史にも程があるけれども、シチュエーションに関しては盛り上がる場面も多いです。

ゲームメカニクスについて

アドベンチャー要素が大幅縮小

 『5』にあった10数個のミニゲームが削除され、闘技場、クリア後の「究極闘技」も廃止されました。サブイベント、メインストーリーも従来より短いです。さらに5や0からマップの数や規模が大幅に縮小されています。極とそんなに大差ないスカスカボリュームです。全体的にドラゴンエンジンになった煽りで、開発リソースが足りなくなったことがヒシヒシと伝わります。

 クランクリエイターというRTSが追加され、極2にも継承されますが、難易度は低く楽しく無いです。草野球に関しては5の野球を大幅にボリューム拡大し、チームのデザインからエイムによるバッティングまでこなすようになり、これに関しては好印象です。素潜り漁はシューティングゲームですが、遊びやすく安定した内容です。

バトルのアプローチが大幅縮小

 このシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新[維新極].北斗.7外伝)は5から敵がどんどん強くなる一方で、プレイアブルキャラクターのスペックがそれに追いつけず遊びづらくなってきていましたが、本作はシリーズ最弱の桐生とシリーズ最強の敵との戦いに苦しまされます。

 スタイルチェンジによるバリアブルアクションも廃止され、ヒートアクションも大幅に削減されました。コンボスピードも低下、虎落としや捌き打ち、受け流しも弱体化。一方で極で顕著だった敵の回避性能が健在で、ドロップキックくらいしかまともに通りません。 

 本作は5にあった絶技「怒龍の気位」のマイナーチェンジのような、アルティメットヒートモードが追加されました。DMCシリーズ(1.2.3.4.5)のデビルトリガーのような感じで、使用すると一定時間桐生の能力が強化されます。最終的にはこれでのゴリ押しがベターです。

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