良ゲー。『ホグワーツ=レガシー』レビュー

ワーナーブラザーズ
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始めに

今日は『ホグワーツ=レガシー』についてレビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 1890年。過激派の小鬼を率いるランロクによる大規模なテロが勃発する中、ホグワーツの入学式に参加する主人公は魔法理論教授のエリエザー=フィグと共に魔法省高官のジョージ=オズリックが手配した馬車に乗車します。ジョージは、フィグの亡き妻のミリアムから謎の箱を死に際に預かったことを伝えます。主人公はジョージが開けられなかった箱の開け口が光っていることに気づきます。そして主人公が箱を手に取った途端、開け口が自然に開き、中から鍵が現れます。そのとき背後から襲撃されドラゴンにジョージが喰い殺されるも、鍵がポート=キーになっていることに気づいた主人公とフィグは、なんとか助かります。

究極のファンアイテム

 本作品はプレイヤーの分身となるエディットキャラクターをデザインし、オープンワールドで再現されたホグワーツを自由に歩き回ることができます。


 ホグワーツは原作の構造をほぼ完全再現。ホグズミードや禁じられた森、ホグズミード駅などホグワーツ以外のスポットも完璧です。とにかく原作再現、原作ネタの宝庫で愛に満ち溢れたオープンワールドのマップはファンにはマストバイの内容です。

ストーリーが…

ただ本作は原作ネタを散りばめることに専心したこと、没入感を高めるためにアバター式の主人公にしたこと、原作未履修でも親しめるようにオリジナルキャラばかり出ること、などが相まってメインストーリーが平板でつまらないです。全体的に、特に盛り上がらない内容です。

 そもそもハリー=ポッターシリーズがパブリックスクールものと魔法ものを合わせた微妙な懐メロみたい内容で特別面白くないのですが、それにしてもドラマがいまいちです。

結局本作はキャラゲー

 結局本作はキャラゲーの範疇を出るものではありません。ストーリーもいまいちですし、ゲーム性としては革新性に乏しく、原作再現と原作オマージュこそが魅力だからです。なので基本は原作ファン向けの内容です。

 ジェダイシリーズ(1.2)みたいな感じで、原作未履修の人が遊んでも、どちらかといえば面白いけど、特に深い感動はないかもです。

ゲームメカニクスについて

オープンワールドについて

 重複するのでやや省きますが、とにかく原作愛に満ち溢れたオープンワールドのデザインは圧巻です。箒にまたがり自由に世界を飛び回れる感動があります。イベント量も膨大です。

 その一方で本作は既存の枠組みの中での「良質なオープンワールド」に終始し、革新的なゲーム性に欠いています。また加えて、ホライゾンシリーズ(1.2)と一緒で優等生的であるからこそ減点要素がより目立ってしまう印象があり、マップが使いづらい、取り返しがつかない要素が多い上に周回もない、一部エリアで箒が使えずテンポが悪いなど、まあまあ大きな欠陥が目につきます。

デッキビルド、戦闘

 装備は最初に選んで固定でメイン武器の杖と他の装備に分類されます。他の装備は手袋、帽子、メガネ、服、マント・ローブ、靴の6種類です。その他装備はディアブロシリーズ(1.2.3[EC].4)風のハクスラ系(SOWと一緒)となっています。中盤以降は魔法の織機で基本能力を上昇させるアップグレードや特性の付与が可能です。

 戦闘では魔法をパレットにセットして使用します。魔法パレットは初期で1つ、才能ポイントを使うことで最大4つ使用可能です。戦闘時はリキャストタイムがあり連発できないものの、非戦闘時はすべての呪文でリキャストタイムがなく連発が可能です。魔法には「制御」「強制」「攻撃」「万能」「許されざる呪文」「変身術」「必須」の7つの種類があります。魔法はコンボをつなげるとダメージに補正値が入ったりするのでそれを意識しつつソウルシリーズ(1.2.3)のようにローリング主体で立ち回ります。

 面白いですがとはいえ新鮮な驚きや深い遊びは希薄です。

総評

ファンアイテムとしては最高級

 ファンアイテムとしては最高級のマストバイの内容です。とはいえオープンワールドのデザインとしては新鮮なギミックには乏しいです。あくまでもキャラゲーなのでシリーズ未履修者の過度な期待は厳禁です。

関連作品関連おすすめ作品

・『Marvel’s Spider-Man』:移動が楽しいキャラゲーオープンワールドの佳作。

参考文献

・ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~

・新井潤美『不機嫌なメリー=ポピンズ』(平凡社,2005)

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