クソゲーというかガッカリゲーの『ダイの大冒険・インフィニティストラッシュ』レビュー

スクエニ
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始めに

人気漫画原作のアニメ『ダイの大冒険』のゲーム化『ダイの大冒険・インフィニティストラッシュ』が好評を博しています。ここでこのクソゲーを肝試し感覚で遊んだプレイヤーの感想を書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
22220可(11)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 アニメ版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の物語の内、「鬼岩城の戦い」までが描かれます。「ストーリーモード」では勇者を目指す少年ダイの成長が描かれます。

とにかくリソース不足

 本作はほぼ全ストーリーが紙芝居(アニメ版の流用)で展開されるなど、ゲームリソースの枯渇をひしひしと感じさせます。ただ本作はフルプライスではあり得ないボリュームでクソゲーには違いないものの、一部のムービーの演出やキャラクターのモーションの原作オマージュは優れていたり、グラフィックもスイッチとのマルチも考えたらまあまあのクオリティだったり、全体的にクソゲーすぎてネタになる感じもあんまりしないので、そこもまあクソです。致命的なクソさはリソース不足にあって、突き抜けたクソさがないため、書いていて笑える要素が少ないです。

 ほぼ全ストーリーが紙芝居なのに本編を最後まで描き切らないというのもすごいですが、続編は発表されるのでしょうか。気になります。

ゲームメカニクスについて

無双シリーズに似たエリア制のアクションRPG

 無双シリーズのようなステージ式の3Dアクションゲームで、ボスとの対戦ステージやザコ戦ステージがあります。

 ユニットは六種類(ダイ、ポップ、マアム二種、ヒュンケル二種)いて固有のアクションやアビリティを持ちます。モーションは結構クオリティがそれぞれ高いですが、いくらなんでも少なすぎます。最低でも10人前後は欲しいところですが、実質4人です。

 1種類の通常攻撃コンボと、3種類セットする特技(ホグワーツレガシーに似たUIです)、ステージ毎に自動で用意される回復アイテム、回避やガード、ゲージ消費で発動する必殺技が主なアクション面でのアプローチです。ボス戦はヒットアンドアウェイで立ち回りボスのアーマーゲージを削ってダウンさせたら、必殺技などを叩き込むのが基本、みたいな感じです(FF16みたいな感じかも)。アクション面での自由度は少ないものの、低年齢層も遊ぶのでこれくらいシンプルでいいのでしょう。

 本作は基本的な部分はベタながらも一応はしっかりした作りではあるものの、とにかくゲームリソースが少なくエリアデザインも劣悪で、できることも少ないし、敵のパターンもあまりに少ないです。DQHシリーズ(1.2)をつまらなくした感じです。ただ難易度は結構高いので油断するとすぐやられます。眠くても集中して取り組みましょう。

デッキビルド、育成

 本作は武器や防具がなく、代わりに「絆の記憶」という名場面カードを装備してキャラを強化します。同じカードを重ねることでレベルを上げる成長システムです。装備できるのは6枚ですが、星1は3枚、星2は2枚、星3は1枚と装備スロットが決まっているので、レア度が低いカードも重要です。

 ただこのデッキビルド要素はパラメーター補正がメインで、これによってできることが増えるわけではないので、デッキビルドの楽しさはあまりないです。

一番酷いのはエンドコンテンツ(記憶の神殿、チャレンジモード)

 本作で特に酷いのはエンドコンテンツの「記憶の神殿」です。ローグライク風のシステムになっていて、入る度に構造が変化して毎回レベル1からスタートします。途中で引き返せば手に入れたアイテムを持ち帰れますが、敗北するとアイテムは全没収です。

 特技や魔法の強化レベルと、装備してる名場面カードとその強化段階は(メインレベルは違う)ストーリーモードと共通なので、デッキビルドの工夫で乗り越えられます。

 ただ自動生成のローグライクダンジョンというと凝っているようですが、部屋で敵を倒し、三択のパワーアップから一つを選ぶ、ドアが二つ出現するのでどちらかを選ぶ、の繰り返しなだけです。

 おそらくローグライクにしたのはゲームリソース不足を水増ししようとしたのと、レベルを共有できなくすることで作業量を増やさせる狙いと思います。

 加えてこの記憶の神殿でレベル上げができないため、もう一つのエンドコンテンツ「チャレンジモード」に挑むためにストーリーモードでレベル上げをしないといけません。これは本編ボスの強化バージョンと戦えるモードです。めちゃくちゃ難しいです。なんとかレベルを上げさせて作業量を増やす口実を作ろうという制作チームの想いが伝わってくるので、そんな気持ちを無駄にせずしっかりレベルを上げましょう。

総評

クソゲーというかガッカリゲー

 クソゲーというよりはガッカリゲーといった方が適切かもしれません。本作は進行不能バグまみれ、挙動やグラが適当、調整不足でまともに遊べない、みたいなストロングタイプのクソゲーではなく、もう単純に難産ゲーゆえのリソース不足が本作をガッカリゲーたらしめています。RE:3とかフォースポークンに近い路線です。

 本編の完結まで描いて3Dムービーメインで、アクション周りのゲームリソースをちょこちょこ追加調整したらキャラゲーとしては上々の内容になっていた気もします。あと原作愛とか原作オマージュは結構ちゃんとしているところもあってそこもなんかしんどいです。

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