神ゲーのポテンシャル。『リターナル』レビュー

ソニー
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始めに

今日は『リターナル』についてレビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
98478優(38)
採点表

ゲームフィクション

あらすじ

 アストラ社の宇宙飛行士セレーネは、任務の最中に立ち入り禁止区域である無人惑星「アトロポス」を探索しようとしたところ、小型艇が故障して不時着してしまいます。

 謎の信号「白い影」を追跡中にパイロットの亡骸を発見するも、それは自分でした。さらに亡骸の自分が残した音声ログを発見。その後、モンスターに遭遇したセレーネは、交戦するものの命を落とします。

 目を覚ましたセレーネは、スタート地点である宇宙船が不時着した場所にまで戻されており、先ほどの記憶は残っていました。遺跡を探索して亡骸の自分が残した音声ログを調べ、死と復活を繰り返していくうちに、やがてこの星には「死」が存在せず、何らかの影響でループしていると知ります。

ラブクラフト、表現主義、シュルレアリスム的な精神世界ホラー

 本作は結構ストーリーもしっかりしていて、内容的にはラブクラフト、表現主義、シュルレアリスム的な精神世界を描くホラー作品になっています。またシチュエーション的にもタルコフスキー監督『惑星ソラリス』を思わせる精神世界SFです。

 ゲームでは『サイレントヒル』シリーズ(特に2)などと印象として近く、主人公のセレーネは怪異に巻き込まれるつも自分の過去を回想していきます。

ゲームメカニクス

ローグライクTPS

 本作はローグライクゲームとTPSのフュージョンです。自動生成ステージで、死亡で武器もアイテムもステータスのアップグレードを失い、地形もリセットされます。『Dead Cells』と同じで、ローグライクジャンルにとって貴重な試金石となった作品です。

 しかしボスを倒して手に入る永続スキルやキーアイテムもあります。永続スキルやキーアイテムを持っていれば、リスタートになってもショートカットができます。

TPSとしての特徴

 全体的にスピーディーなアクションが展開されるのでその点『DOOM』(2016)を思わせます。またニーアシリーズのような弾幕が画面に入り乱れるタイプのTPSになっていて、その点特徴的です。

 ダメージを受けずに敵を倒していくとアドレナリンレベルが上がります。これによって様々な効果を得ます。ダメージを受けると、ゼロにリセットされます。ダメージを受けても変わらないのが、武器の熟練度です。敵を倒すごとに熟練度が上がっていき、より強い武器がドロップするようになります。熟練度が上がることで、各武器固有の追加効果もアンロックもされます。

 銃の弾は無制限で、自動リロードされます。任意の時点でリロードはできず、リロードには少し時間がかかります。しかし、リロード中にタイミングよくボタンを押すと瞬時にリロードされます(MGOGに近い)。また、セカンダリファイアという強力な弾があります。セカンダリファイア発射後には再使用までインターバルがあります。

 武器以外に拾えるものにパラサイトと呼ばれる寄生生物があります。パラサイトは拾うと良い効果と悪い効果を同時に起こします。また、アーティファクトと呼ばれるリスクはなく単純に良い効果のみが現れるものもあります。

 シューターとしてはすごく斬新というのではないですが、それでもしっかりしたデザインかつ完成度です。

総評

野心的かつ高い完成度

 ローグライクに対する野心的でアグレッシブな挑戦でありつつ、完成度も極めて高いです。今後さらなるマイナーチェンジによって化けるポテンシャルの高さも感じます。

関連作品、関連おすすめ作品

・『Hades』『Inscryption』『Loop Hero『Vampire Survivors』:ローグライクの名作。

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