尖ったクソゲー。『サイコブレイク』レビュー

ベセスダ・ソフトワークス
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始めに

今日は『サイコブレイク』レビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 クリムゾンシティの刑事・セバスチャンとその相棒のジョセフが凄惨な大量死亡事件の現場へ急行すると、他の警察官が次々と殺害されていく姿を目撃するなか、セバスチャンは何者かに襲われ、意識を失います。目覚めた場所は化け物が徘徊する世界でした。

なんとも言えないシリーズ

 本作はゲームメカニクスの面ではのほうが遥かに上なんですが、ゲームフィクション部分、つまるところストーリー、アートワーク、演出、雰囲気は1のほうが上で、そのため結構評価が別れやすいです。

 本作はゲームとしてはかなりクソゲーなんですが、演出とかは『サイレントヒル』シリーズにも引けを取らないです。

精神ホラー

 本作はドイツ表現主義映画(『カリガリ博士』)、ラブクラフト、デヴィッド=リンチ作品(『ブルーベルベット』)のような精神分析や骨相学とかを前提とした内的世界を描くホラーで、その点で『サイレントヒル』シリーズとモードを共有します。

ゲームメカニクスについて

リソース管理のTPS

 よく言われますが、TPSとしてはかなり『ラストオブアス』シリーズ(1.2)に似ています。主な異なる点は、ステージに置かれたトラップの存在でしょうか。

 主人公のセバスチャンのステータスはグリーンジェルというリソースを消費することで強化できます。具体的には身体パラメーター、武器性能、アイテムストック、アガニボルトの各種弾頭強化の4カテゴリです。このあたりの育成要素はラスアスシリーズに似てます。
 ただ本作では道中に様々な罠が設置されていたり、ステージごとに特色のある仕掛けがあって、プレイヤーにとって危険ですが、うまく活用すればアイテム消費を抑えて敵を倒せます。また、設置されたトラップは解体が可能で、成功すればトラップパーツというリソースを入手できます。このトラップという要素が本作の独特な要素です。

全体的に凶悪すぎるステージデザイン

 ただこのトラップ要素なのですが、明らかに調整不足です。なぜかというと即死系のトラップの数と配置が悪質すぎるからです。

 クソさの方向性としては『バイオハザード6』みたいな感じで、とにかくカスみたいな初見殺しの即死ブービートラップがありえない量仕掛けられているので、そのせいで死にまくります。ロードの長さも相まって、遊んでいて楽しい時間が少ないです。

 昔のファミコンのゲームみたいな感じで、理不尽さと難しさを履き違えてます。

 2では即死系のトラップがごっそりなくなる一方で、本作のオリジナル性を担っていたこのトラップが大幅に縮小してしまったため、固有の魅力もそこなわれました。トラップのギミックはマイナーチェンジで化けそうだったので、理不尽さを減らしつつ本作のギミックの魅力を発展させる形で調整を図ってほしかったところです。

戦闘におけるアプローチの強弱

 本作は装備のうち、ショットガン、マッチ、アガニボルトが強く、ハンドガンや近接攻撃など、使い所がないアプローチも多いです。

 全体的に調整不足としか言いようがないのですが、アプローチが少ないせいで、慣れないうちは初見殺しのトラップに蹂躙され、慣れるとワンパターンなアプローチで対応していくようになります。

 あとステルスが使える局面が少ないです。ここは2で目に見えて改善します。

関連作品、関連おすすめ作品

・『トゥームレイダー』リブート三部作(1.2.3),『ラストオブアス』シリーズ(1.2),『バイオハザード リベレーションズ2』:サバイバルTPS、リソース管理。

 

 

 

 

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