始めに
『デビルメイクライ3』レビューを書いていきます。DMCシリーズ(1.2.3.4.5)の路線を決定的なものにした作品です。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
8 | 8 | 4 | 8 | 8 | 0 | 優(36) |
- シリーズの路線を確立
- 豊富なアプローチ
- 操作難易度が高すぎる
- 一部のクソエネミー
ゲームフィクションについて
あらすじ
ある日、ダンテが事務所でくつろいでいると、アーカムと名乗る男がやってきます。アーカムは「兄からの招待状を預かっているとダンテに伝え、その場に多数の悪魔を召喚し去ります。
ダンテはアーカムの手先を蹴散らしたダンテは、アーカムとバージルの居城であるテメンニグルへと進みます。
バイオハザードから派生したシリーズ
本作は『バイオハザード4』のプロトタイプがベースになっていることが知られています。そのあたり『鬼武者』シリーズ(1.2.3.4)と印象が被ります。
全体的にゴシックな装いやクウォータービューの見下ろしがた固定カメラ(1.2.3.4)などの演出が共通しています。
スタイリッシュ
本シリーズはスタイリッシュアクションと言われ、全体的にジョン=ウー(『フェイス/オフ』)の香港ノワールや広江礼威作品からの影響が顕著で、スローモーションや二丁拳銃による演出が見えます。
ダサカッコいいというか、キッチュな外連みで魅せてくれます。
ゲームメカニクスについて
スタイリッシュアクション
本シリーズは基本的にはガードがなく、回避を主体に戦います。その点では『ベヨネッタ』シリーズ(1.2.3)と共通です。またアクションをほとんどキャンセルできるため、これもスピーディなアクションに拍車をかけます。
ダンテは近接武器と銃器を複数の中から1つずつ選んで同時に装備でき、それで攻撃できます。この仕様はシリーズで共通です。
スタイル
ダンテのプレイスタイルを決定付けるスタイルが本作から導入されました。『龍が如く』シリーズ(0,1[極].2[極2].3.4.5.6.7.見参.維新)の0以降のような感じです。豊富なアプローチによる攻略の圧倒的ボリュームを特徴とするシリーズの路線は本作において決定的なものになりました。
スタイルには敵を倒して経験値を手にいれ成長する「成長型スタイル」と、デビルトリガーゲージを消費し発動する「消費型スタイル」の2種類があります。
成長型スタイルにはトリックスター(機動力に特化したスタイル。移動や回避技が使えます。忙しいので使いこなすのは難しいです)ソードマスター(近接攻撃特化スタイルです。バランスタイプです。)ガンスリンガー(遠距離攻撃特化スタイルです)、ロイヤルガード(攻撃をガードできる唯一のスタイルです。シビアなタイミングが要求される上級者向けスタイルです)があり、以降のシリーズにも継承されていきます。
良くも悪くもシリーズを確立
本作はよくも悪くもシリーズ(1.2.3.4.5)を確立しました。悪くも、というのは本作でダンテの手数が膨大になったことで、いよいよ忙しいゲームになり、それが5までずっと続いています。そもそも操作できるようになるまでにある程度時間がかかる(格ゲーみたいな感じ)ので、その点では人を選ぶシリーズです。
関連作品、関連おすすめ作品
・『アストラルチェイン』:豊富な戦闘のスタイル、アプローチ。