始めに
『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
7 | 8 | 4 | 7 | 8 | 0 | 良(34) |
- キャラゲーとしても無双としても高水準
- グラもいい
- キャラの偏り
- ステージの単調さ
ゲームフィクションについて
あらすじ
人間と魔物がに共存する世界にある王国、エルサーゼ。ある日、闇竜シャムダの復活を目論むヘルムードの策略で、次元島から闇が噴出。魔物たちが人間に牙を剥くようになり、王国は魔物に占拠されます。
親衛隊長のアクトとメーアは城へ戻り、国王ディルクと共に王国を侵略する魔物を一掃しますが…。
シナリオは捻りがないもののキャラは魅力的
このシリーズ(1.2)はシナリオはベタで驚きはないものの、しっかり盛り上がりはあり、キャラの見せ場や魅力もはっきりしてます。とはいえ、魔物と人間が共存しているという設定など、あまり効果的に機能してない要素も多いです。
それと本家無双シリーズと違ってあまりシナリオに緩急がないため、これが単調なゲーム性に拍車をかけています。
人選の偏り
このシリーズ(1.2)は4のキャラクターが優遇されていて、他のシリーズのキャラクターが不遇です。人気キャラを優遇せざるを得ないのかもしれませんが、それにしてももやもやはします。
FE無双とかもそんな感じです。
ゲームメカニクスについて
戦闘
基本は無双シリーズ
このシリーズ(1.2)は無双とドラクエシリーズがうまく調和してます。傾向としてはゼルダ無双(ハイDX)と似て、上位のユニットとのバトルを前提としたデザインで、回避も重要になっています。
ボタンを組み合わせてコンボ攻撃を使えます。技はレベルを上げてスキルを覚えることで種類が増えます。
ダメージを与えたり、受けたり、コマンドで溜めることで「テンションゲージ」が増加していき、ゲージ最大のときに「ハイテンション」を発動できます。『無双シリーズ』の「無双乱舞」や「無双奥義」のような感じです。「ハイテンション」終了時には各キャラ固有の「ひっさつ」が発動します。
またボタンを組み合わせ、各キャラ固有の「とくぎ・じゅもん」を発動できます。
固有の要素
このシリーズ(1.2)ではモンスターコインによるモンスターとの共闘システムがあります。モンスターの特徴を見極めつつ戦略的な運用が肝要です。これは他のコラボ無双シリーズにはない要素です。
ステージデザイン
2では箱庭式のステージが取り入れられていましたが、本作は無双シリーズ恒例のエリア制です。
本シリーズ(1.2)の問題点としてステージのデザインが劣悪です。本作はとくに敵の殲滅か防衛戦しか目的にバリエーションがないです。
そして防衛戦の難易度が毎度高いです。本作よりも2でより防衛戦のデザインのアンバランスさは顕著になりましたが、仲間が積極的に戦闘に加わらないうえに細かい指示や分散して対応するためのギミックがないので、防衛戦は難易度が高いです。
総評
水準はそこそこの良ゲー
キャラゲーとしての人選の偏り、ステージデザインのバリエーションの欠点など、至らない点もありつつ、総合的には良ゲーです。