良作。『マスエフェクト2』レビュー

エレクトロニック=アーツ
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始めに

『マスエフェクト2』レビューを書いていきます。

ゲームフィクションについて

あらすじ

 エデン=プライムから始まるゲスとの戦いは、その背後に潜む「リーパー」による侵攻の序章でしかありませんでした。

 元スペクター、サレンによるシタデル侵攻から少し後、ノルマンディー号は突然何者かの襲撃を受け、船は壊されます。シェパード少佐は宇宙に放り出されそのまま死亡するも、別の何かが彼の遺体を回収していました。それから2年後、シェパードは医療施設で目を覚まします。彼を助けたのは人類の地位向上を行う秘密組織「サーベラス」によるものでした。

 サーベラスの長であるイルーシブマンはシェパードが眠っている2年の間に、コロニーから突然人類が失踪する事件が相次いでいること、その真実はサーベラスのみが知ると伝え、協力を要請。懐疑的ながらも真実を追究するために協力することになったシェパードにサーベラスは彼専用の新しい船を授けます。

文化人類学SF、ニューウェイブSF

 SWシリーズ(1.2.3.4.5.6.7.8.9)、スタートレックシリーズ、A・E・ヴァン・ヴォークト、フランク・ハーバート、ジーン=ウルフなどのモダニズムSF、ニューウェイブ以降の作品を思わせる文化人類学的手法をこらした内容となっています。文化人類学的手法は特にコンラッド『闇の奥』、T.S.エリオット『荒地』、フォークナー『響きと怒り』などのモダニズム文学以降しばしば小説に見える手法ですが、ニューウェイブSF以降はそれがSFジャンルにも流入しました。

豊富な設定、インタラクティブなドラマ

 前作の選択が本作に、1と本作での選択の結果が3へと影響するなど、インタラクティブ性の強いドラマが展開されていきます。クエストの解決方法、種族の存続や和解、仲間の生死等が引き継がれます。
 全ての惑星(探索エリア)や種族には膨大な設定があり、探索を豊かにしています。
 主人公はアバター式で、名前や性別、顔、経歴、コンバットクラスなどを選べます。同社の『Dragon Age』シリーズ(オリ、2、インクイ)と同じです。主人公はナラティブチョイスに応じてモラル値が変動し、性格が模範的で英雄的なパラゴン、冷酷なレネゲイドに変化します。モラル値に応じてボーナスが付いたり、選べる選択肢が変わるといった変化が起きます。

最高傑作?

 このシリーズ(1.2.3)は2が最高傑作で1と3にはネガティブな意見が多いです。自分もそう思います。印象としてはまだ発展途上な1、1のマイナーチェンジに成功しつつボリュームのあるインタラクティブな物語を展開した2、開発期間の短さと、そもそも志の高いもののハード的制約が枷となっている煽りをモロに食らった3、みたいな感じです。

  『バルダーズ・ゲート3』がやりたかったけど時代が追いつけなかった感じで『シェンムー』の1.2みたいな感じです。

 本作は面白いのですが、結局続編前提なので、もやもやは残ります。トゥームレイダーのリブート三部作シリーズ(1.2.3)みたいな感じです。2作目が期待値を上げすぎてしまった一方で、3が凡庸な地点に落下してしまいました。

ゲームメカニクスについて

アドベンチャー要素、インタラクティブ性

 宇宙は移動できず、マップから惑星を選択するエリア制で、『Starfield』と同じです。探索要素は正直今見ると古臭く、メインストーリーに関わらない惑星はほとんどデザインが一様でリソースの使い回しが顕著です。設定が膨大な一方勿体無いです。

 本作の最大の魅力はドラマのインタラクティブ性です。プレイヤーのデザインについては重複するので省略しますが、プレイヤーの選択で縦横に分岐するドラマが本作の醍醐味です。その意味では「デトロイト」や『fallout』シリーズ(1.2.3.4)などと近いといえます。

TPS

前作では、TPSとしてはざっくりした作りでしたが、2と3はTPSとして普通に遊べる作りになっています。とはいえ、戦闘はあまり楽しくないです。

 仲間に指示を出しながら戦います。

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