神ゲー。『レッド=デッド=リデンプション2』レビュー

ロックスター

始めに

 『レッド=デッド=リデンプション2』のレビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
849104優(44)
採点表
  • 素晴らしいグラフィックとオープンワールド
  • 歩くだけで感動するマップ
  • 膨大なボリューム
  • 遊びにくい要素も多い
  • 癖が強い操作性

ゲームフィクションについて

あらすじ

 前作よりも過去、1899年のアメリカ合衆国。開拓時代が終わり、法執行官は無法者のギャングを一掃し始めます。

 西部の町ブラックウォーターで大掛かりな強盗に失敗した後、アーサー・モーガンとダッチギャングは逃亡を余儀なくされます。連邦捜査官と国中の賞金稼ぎに追われる中、ギャングたちが生き延びるためにはアメリカの荒れた土地で犯罪を働くしかありませんでした。そんな中、次第にリーダーのダッチも初期の高潔さを失っていき…。

 アーサーは、自らの理想とギャングへの忠誠に悩みます。

死の贖い。ニューシネマ的ドラマ

 タイトルは「血の贖い」くらいの意味でしょうが、前作はそれが「過去の決算」「復讐」「罪の報い」を意味していたのに対して、今作では主体的な「贖罪」の意味合いが込められています。

 前作はペキンパー監督『ワイルドバンチ』やイーストウッド監督『許されざる者』のようなニューシネマ風味の西部劇で、滅びゆく西部の荒野に生きるアウトローを描いていましたが、本作もそれは共通です。

 前作では、許されざる者である主人公のマーストンの破滅が描いていましたが、本作では主人公アーサーが、ダッチギャングの変節に違和感を覚え、利他的な行動や正義に殉じ、過去の清算をする姿が描かれます。

ゲームメカニクスについて

TPS.オープンワールド

 基本的に前作をほぼ踏襲しています。TPSのオープンワールドで、『ウィッチャー3』やサイパン2077のようにストーリーがカッチリデザインされていて、本筋のインタラクティブ性は抑えめになっています。

 前作もマップの作り込みとボリュームが圧倒的でしたがさらに磨きがかかり、馬で荒野を駆けているだけで感動が得られます。マップのデザインが圧倒的な完成度です。前作からそうでしたが、ただフィールドを駆け抜けるだけで歓喜に打ち震えそうになった経験はこのシリーズが初めてで、相変わらず圧倒的でした。

 このジャンルのオープンワールドゲームでは、まず間違いなく最高峰の作品です。

戦闘

 前作にもあったデッドアイにより、ゲージを消費して時間をスローにしてターゲットに照準を当て、早撃ちを決めることができます。

 とはいえほとんど変化がなく、もう少し何かほしかったです。全体的に本作は前作からの遊びの進化に乏しいです。

UI

全体的にUIに癖が強く、ワンアクションをこなすためのボタン操作が多いのですが、多分意図してこのような仕様になっていて、ロールプレイとしての演出なのだと思います。

 賛否両論ありますが、自分はそこまで引っかからず、慣れると気になりませんでした。直感的な操作を損ねるものではないため。

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