良作。『DARK SOULS REMASTERED』レビュー

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始めに

『DARK SOULS REMASTERED』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
884880優(36)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 古い時代。世界はまだ分かたれず、霧に覆われ灰色の岩と大樹と古流ばかりでした。

 やがてはじめての火がおこり明かりと闇、熱と冷たさ、生と死、などの差異をもたらしました。そして闇から生まれた者たちが火に惹かれ、火のそばから王のソウルを見出します。最初の死者、ニト。イザリスの魔女と、混沌の娘たち。太陽の光の王グウェンと、彼の騎士たち。そして、誰も知らぬ影の小人。彼らは王の力を得て、古龍に挑みます。

 ウロコのない白竜、シースの裏切りにより古龍は敗れ、火の時代が始まりますが、やがて火は消え、暗闇だけになります。火は消えかけ夜ばかりが続き、人の中に闇の印、ダークサインが現れはじめます。

『金枝篇』の影響。火の神話(プロメテウス、スルト)、太陽の神話、人間の起源

 『ダークソウル』シリーズ(1.2.3)一作目です。さまざまな神話のエッセンスを取り入れた作品になってますが、本作品は特にフレイザー『金枝篇』からの影響が顕著です。フレイザー『金枝篇』といえば、ネミの森の司祭殺しの儀式の風習に関して、比較神話学、文化人類学的考察を進め、その実践の背後にある合理性、合理性に基づく慣習のデザインに対して合理的解釈を考えたものです。要約すると、ネミの森の司祭殺しは自然の生命の転生サイクル、生命の活力の維持のために、前任者である森の司祭の力が損なわれる前に次の王に誰かが成り代わる必要があるから、という発想からそのような儀礼が形成されたとの解釈がなされています。

ゴシック小説。コンラッド『闇の奥』、T=S=エリオット『荒地』

 フレイザー『金枝篇』はまた、モダニズム文学に影響したことで知られています。例えばT=S=エリオットは、コンラッド『闇の奥』の非線形の語りに影響を受けつつ、『金枝篇』をベースに独特の非線形の語り口を構想しました。コンラッドの『闇の奥』では、作中に登場するさまざまなエージェントの視点や語りを通じて、断片的に特定の対象について記述され、読者はそれについて解釈を与えていきます。

 同様に本作品はプレイヤーの鏡像、身体的延長たる不死人を操作して、焦点化されるプレイヤーキャラクターの視点から物語世界内の断片的情報を収集し、それに解釈を与えていきます。

ゲームメカニクスについて

ソウルシリーズの原点

 本作はダクソシリーズ(1.2.3)の原点で、システムの大半は『デモンズソウル』から継承しています。

 本作はダクソシリーズ(1.2.3)のなかでは一番難しく、修正が入り改善したものの、調整不足です。『デモンズソウル』よりもモーションが緩慢になっている上にステージの難易度も高いと思っています。

 本作のマイナーチェンジバージョンが3で、3より本作が上回っている点を探すのは困難で、1と2の評判悪かったところ(オンラインとモーション周り)を3が見事にブラッシュアップしています。

関連作品、関連おすすめ作品

・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク

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