変な調整が多いがギリ良作。『ロックマンX5』レビュー

カプコン
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始めに

『ロックマンX5』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
664661良(29)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 前作のレプリフォース大戦から数ヶ月後。地球は平穏な時間が続いていました。大戦の影響で被害にあったスペースコロニー群の修復も終わり、残すは月のラグランジュポイントに浮かぶ超巨大スペースコロニー、ユーラシアの工事のみでした。

 しかしある日、平和は崩れ去ります。シグマの策略によってユーラシアが占領され、人工重力装置のコントロールを奪われ、地球へと向かう軌道に乗ってしまいます。このままでは16時間後には地球と激突してしまいます。

 地球存亡への残る手段は、旧時代のギガ粒子砲「エニグマ」または、マニュアルでしか動作しない「スペースシャトル」に乗りこんで「ユーラシア」を破壊することでした。シグマウイルスの影響により、その任務をこなせるのはイレギュラーハンターのエックスとゼロ以外には存在せず、地球の未来は2人に委ねられます。

シリーズの特徴

 本家ロックマンシリーズの未来の世界を舞台に、「レプリロイド」と呼ばれるロボット同士の戦いを描く作品です。主人公は、ロックマンシリーズのライト博士が封印したロボット「エックス」です。
 本家とちがってシリアスな内容で、映画『ブレードランナー』の影響が顕著というか、割りとそのまんまです。

シリーズの迷走

 Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)5から7まで長く迷走します。ストーリーもグダグダになっていきます。

 MGSシリーズ(1.2.3.4.5)に似てますが、シグマという黒幕の陰謀ネタでシリーズを引き伸ばすので、一個一個の作品で完結せずまとまりが悪くなり、しかもワンパターンなサスペンスになっていきます。

 これなら本家ロックマンのほうが全然いいと思いました。

 またストーリーもそうですがステージなども本作からどんどんいい加減になっていきます。本作は6.7と比べたら相対的に丁寧なつくりですが、変な調整も多いです。

アルマゲドンのパクリ?

 本作はエックス、ゼロのダブル主人公で、アルマゲドンのパクリみたいなシチュエーションを乗り越えようとします。後で書いていきますが、これが謎システムを産んでしまっています。またバッドエンドルートが正史になっています。

ゲームメカニクスについて

ダブル主人公。デッキビルド

 前作同様、プレイヤーはエックスとゼロの2人のキャラクターからどちらかを選んでゲームを進めます。前作と違い、本作ではステージに入る際にその都度キャラクターを選択できます。

 本作で(3からありますがだいぶ仕様が違う)強化パーツシステムが導入。各キャラクターに最大4つまで組み合わせて装備でます。

 また本作からアーマーシステムが拡大。アルティメットアーマーの他、本作でエックスが新たに入手するアーマーは「フォースアーマー」「ファルコンアーマー」「ガイアアーマー」の3つになりました。従来のようにアーマーパーツは単にデフォルトのめのの強化パーツというのではなく、それぞれのアーマーの強みを活かしたデッキビルドが要求されます。

 デッキビルド要素は6.7.8で完成していきます。

ステージの大枠としてのコロニー撃墜システムについて

 本作は変な調整が多いですが、その最たるものがコロニー撃墜システムです。

 ゲーム内のタイムリミットである16時間(ステージに入ると一時間経過)以内に8つのステージで部品を集めてエニグマかシャトルで、コロニーを破壊する(両方失敗でバッドエンドルート)のが前半の目標です。しかし全ての部品を回収して発射しても、成功するかどうかは運任せで、100%成功するとは限りません。またエニグマ作戦は成功確率がかなり低く、たとえ部品が全て集まってもほぼ失敗します。一方でエニグマやシャトルの発射直前でセーブリセットを繰り返せば、確実にコロニーを撃墜できるので、1ステージもクリアせずに最終ステージに行けるという謎仕様です。

ボスとボスレベル

 各ステージのボスには「レベル」があり、レベルが高いほどボスの体力が増えます。高レベルのボスを倒すと、強化パーツを入手できます。ボスのレベルは、ステージの攻略時間が長くなるほど、ハンターランクが高いほど上昇します。

 ハンターランクの評価が適当で、敵を倒さないほど評価が上がるというイレギュラーハンターという設定的にも矛盾したシステムになっています。

 高レベルのボスは若干調整不足気味な強さですが、とはいえ6.7と比べると良ボスが多いです。

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