シリーズ集大成だが調整不足。『ロックマンX8』レビュー

カプコン
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始めに

『ロックマンX8』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
874861良(34)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 レプリロイドの騒乱による荒廃に歯止めがきかない地球を見限った人類は、生存の途を「宇宙」へ求めます。その計画は、軌道エレベータ=ヤコブの完成により本格的に始動。開拓のために多くのレプリロイドが、衛星ムーンへと送られます。

 本計画のために新たに誕生した「新世代型レプリロイド」は、DNAを利用することで誰にでも変身できる性能を備えていました。それは、あの「シグマ」のDNAもです。

 またしても勃発するイレギュラー群の反乱。エックスはゼロやアクセルと共に宇宙へと向かいます。

シリーズの特徴

 本家ロックマンシリーズの未来の世界を舞台に、「レプリロイド」と呼ばれるロボット同士の戦いを描く作品です。主人公は、ロックマンシリーズのライト博士が封印したロボット「エックス」です。
 本家とちがってシリアスな内容で、映画『ブレードランナー』の影響が顕著というか、割りとそのまんまです。

シリーズの迷走

 本作に関しては評判がいいものの、Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)は5から7まで長く迷走します。ストーリーもグダグダになっていきます。8は5~7と比べるとだいぶ安定しました。

 MGSシリーズ(1.2.3.4.5)に似てますが、シグマという黒幕の陰謀ネタでシリーズを引き伸ばすので、一個一個の作品で完結せずまとまりが悪くなり、しかもワンパターンなサスペンスになっていきます。

 これなら本家ロックマンのほうが全然いいと思いました。

グラフィック

 本作の3Dモデルはドット絵と違って、かなりモデリングのクオリティが低いです。正直、今遊ぶとかなりげんなりします。とはいえキャラクターは魅力的です。

ゲームメカニクスについて

シリーズの基本アクション復活

 操作性やテンポが『X7』から軽快になり、まともに遊べるようになりました。

 本作はシリーズ最高傑作ではないと思いますが、『シン=ゴジラ』などと似て、『ロックマンX』シリーズ論としては一級のアンサーで、全体的に調整不足はあるものの、シリーズの集大成としては満点に近い、みたいな内容です。

ダブルヒーローシステム

 プレイヤーチェンジによるチームプレイが行える「ダブルヒーローシステム」が前作より継承。本作で追加されたアタックゲージが満タンになるとパートナーと「ダブルアタック」が使用できます。

 前作のアクセルはエックスと戦闘における能力的に差別化できてませんでしたが、本作のアクセルは全方位への連射に優れる強力なユニットで、ホバリングなど移動性能も高いです。

 基本的にはエックス、ゼロ、アクセルより2体を選んでステージ攻略します。ステージの地形やユニットに適応的なデッキビルドが要求されます。

デッキビルド

 3人のキャラクターのパワーアップシステムについて。

 シリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)で段階を経て強化され、6で飛躍的に拡大をされたデッキビルド要素が本作で完成されます。5.6.7は、ライフアップなどの強化は入手したキャラクターしか行えず、アイテムの総数も決まっていましたが、今回はラボラトリーシステムで全てのキャラクターをそれぞれ最大まで強化できる様になりました。強化のためのリソースが無限に入手できるようになったのです。

 ラボラトリーでは、メタルを収集し消費することでパーツプログラムを開拓していきます。

 エックスは「ニュートラルアーマー」と呼ばれる基本アーマーに、様々な効果を持った「パーツプログラム」を組み合わせてデッキビルドができるという、6のデッキビルド要素を整理したデザインになりました。

ステージ

 本作はギミック重視のステージばかりで、ここが不評です。小部屋単位の小ミッションや、強制スクロール、パズルステージ等のギミックエリアばっかりで、自由な立ち回りが疎外されています。このせいでプレイヤーのスキルの向上を感じにくいです。

 このためX2のようなリプライ性に欠いており、一回やると十分なステージが多いです。

 それと、全体的にプレイアブルキャラクターの性能が向上しているのにあわせて、ステージも6と似たような意地の悪いデザインが多いです。即死罠など、初見殺し要素もかなり多いと思います。

総評

シリーズ集大成だが…

シリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)集大成ですが、完成度はちょっと危ないです。とはいえイレハン、ロックマンロックマンを準備した点でも立派です。

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