『ダイイングライト2 ステイヒューマン』レビュー

テックランド
この記事は約6分で読めます。

始めに

『ダイイングライト2 ステイヒューマン』レビューを書いていきます。

ゲームフィクション

あらすじ

 2013年にハランで発生した、人をゾンビにさせるハランウイルスの感染拡大。2020年頃にハランウイルスの変異株「THV」が蔓延し、世界の人口の98%がTHVで死に至ります。2024年の秋、THV感染者を死に至らしめるTHV-GenModが発見され、ゾンビへの有効打になることが期待されます。2025年1月6日のブラックマンデー、人類最後の砦となったヨーロッパの都市「ヴィレドー」で大規模化学爆撃が行われたものの、何十万人もの死者発生し、大規模な突然変異が発生します。これによりヴィレドーはハランと同様、隔離壁で外界から閉ざされます。

 そして2036年。人類は集落で暮らしていました。そんな中、集落を往来して物資や情報を運ぶ者達がいます。彼らは、流浪人と呼ばれます。

 主人公のエイデン・カルドウェルは流浪人として旅しつつ、生き別れた妹のミアと、自分達兄妹に謎の実験を行ったワルツという男を探していました。そんな時、流浪人のスパイクと再会。エイデンは、情報提供者がミアやワルツの手掛かりを知っていると聞き、ヴィレドーに通じるトンネル内で会う約束を取り付けます。 

ポストアポカリプスもののゾンビホラー。ロメロゾンビだが、S=キング、『ウォーキング=デッド』路線でメロドラマ風 

 本シリーズ(1.2)はポストアポカリプスもののゾンビホラーです。ロメロ以降の、マシスン『『地球最後の男』』風の吸血鬼の設定をブードゥーゾンビに転用した、感染症で増殖するタイプのゾンビです。ジョージ=A=ロメロ(『ナイト=オブ=ザ=リビングデッド』)監督のゾンビ映画はニューシネマの影響が強く、ドライでシニカルなブラックジョークを特徴としており、それがアルバート=ピュン監督『プレジャー=プラネット』、サム=ライミ監督『死霊のはらわた』シリーズ(1.2.3)、スチュワート=ゴードン監督作品や、ゲームでは『デッドライジング』シリーズ(1.2.3.4)などへと継承されます。

 ロメロ以降のゾンビ作品に『バイオハザード』シリーズがありますが、あれは黒沢清監督『スウィートホーム』ゲーム版が原型で、ドイツ表現主義風のゴシックホラーになっているのに対し、本作はマシスン『地球最後の男』風のポストアポカリプスもので西部劇のような荒野が舞台です。またキング『呪われた街』(吸血鬼ホラー)のような、ウェットでリアリズムベースのメロドラマが特徴で、『ウォーキング=デッド』シリーズに特に近いです。

シナリオが前作より充実

 舞台となるオールドヴィレドーでは自由に生きる生存者達の「サバイバー」と秩序と支配の「ピースキーパー」という2つの勢力が存在し、プレイヤーが交流のなかで選択したことでインタラクティブなストーリーが展開していきます。

 前作よりドラマが豊かになった印象です。

ゲームメカニクス

前作から続くパルクールのオープンワールド

 本作はオープンワールドですが、不要な戦闘を避ける必要があります。そのためにパルクール移動が重要です。
 建物のヘリや電柱などを登れます。通常のゾンビは高所に上れないので、高所の移動が重要です。様々なルートを考えることができるので、『アンチャーテッド』シリーズ(1.2.3.4)と違って自由度が高いです。

 ゾンビゲームでパルクールのオープンワールドを展開したのは画期的でした。『デスストランディング』にも似た、オープンワールドにおけるルートデザインの戦略性に魅力があります。

移動における新要素

 本作からパラグライダーが追加されています。空中を滑空可能となり、安全な空を移動できるようになりました。グラップリングフックとあわせるとテンポのいい移動が実現できます。

 前作から移動のアプローチが増えています。

デッキビルドのアプローチの拡大

 本作ではデッキビルド要素が拡張してます。

 スキルツリーからスキルをレベルアップで身につけていきます。

 装備にレアリティや、スロットのカスタムがあり、クラフトの強化でデッキビルドのデザインを図っていく育成要素が魅力的になっていて、ディアブロシリーズ(1.2.3[EC].4)的なハクスラRPGとして豊かな内容です。

ゲームバランスの悪さが継続

 前作もそうでしたが、装備周りのバランス調整が劣悪です。本作からはデッキビルド要素が拡大してプレイヤーが強くなっていますが、飛び道具が強く戦闘が大味で、後半飽きやすいです。

タイトルとURLをコピーしました