良作。『ロックマン8』レビュー

カプコン

始めに

『ロックマン8』レビューを書いていきます。『ロックマン』シリーズ(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11)の一作です。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
884672優(35)
  • ハードの進化
  • デッキビルド拡大
  • ギミックステージの出来栄え
  • 不自由なステージ選択

ゲームフィクション

あらすじ

 宇宙の彼方より2体の謎のロボットが飛来します。
 Dr.ライトはロックマンを調査へ向かせます。しかし残骸の落下した島はDr.ワイリーの秘密基地で、ワイリーは紫のロボットの残骸を回収し逃亡します。
 こうして「悪のエネルギー」を巡り、謎の青いオーラのロボット「デューオ」を交えたDr.ワイリーとの戦いが始まります。

ロックマンの本家シリーズ

 ロックマンの本家シリーズ(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11)で、以降多くの派生シリーズが生まれていきます。

 シリーズ(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11)の総評として、2.4あたりで基本的なアクション(スライディング.E缶,ラッシュ.チャージショット)が出揃ってシリーズの土台が完成します。どの作品も粒揃いといった印象で、Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)の2とか、ゼロシリーズ(1.2.3.4)の3とかみたいに抜きん出て完成度が高い作品もない感じで、どれも良作ラインです。

ゲームメカニクス

アクション

 チャージショットのチャージ完了までの所要時間が、前作から更に伸びた。6までで強すぎたのでどんどんナーフされていきます。

 本作では特殊武器選択中でもバスター及びチャージショットを使えます。

アイテム

 シリーズ伝統の回復アイテム「E缶」等が廃止されました。

 中間ポイント通過かミスから再スタートした場合、武器エネルギーと体力が全回復します。また各ボス前には、全武器エネルギーが回復する武器エネルギーがあります。

デッキビルド

ネジ

 「ネジ」が、本作ではステージ中に隠された有限の収集物になりました。一度取得したネジは再配置されません。前作では、無限のリソースでショップで消費アイテム購入のためのものでした。
 ネジで開発できるアイテムは、ロックマンのバスター・身体性能へ直接作用する強化パーツです。
 ネジは全部で40個で、全ネジを回収してもアイテムすべては開発できず、取捨選択が必要です。

ラッシュ

 前作、前々作にあった合体ロックマンは廃止され、ラッシュコイルも廃止。またラッシュジェットは空中自動スクロールステージでのみ登場するステージギミックになりました。
 代わりに特定の中ボスを倒して獲得する機能拡張アイテムで4種の能力が解放されます。
ラッシュバイクは、バイクに変形したラッシュに乗り高速で移動します。ラッシュクエスチョンはランダムで、当たりの場合は回復アイテムが1つ出現します。ラッシュボンバーはラッシュが空爆します。ラッシュチャージャーは一定時間、ラッシュが上空から回復アイテムを投下します。

ステージ

 テングマンステージのシューティング、フロストマンステージのスノーボードなど、ギミックステージが見えます。
 シューティングステージではラッシュジェットで足場が固定されます。
 スノーボードステージは強制スクロールです。正直このシリーズのギミックステージは評判が悪いのが多いですが、やたら難易度が高く面倒です。
 本作は8ボスが前半後半に分かれていて、ステージ選択の自由度が低いです。ボスの弱点が前半4人と後半4人で独立しています。後半ステージでは特殊武器を使ったギミック利用が必須となることの兼ね合いのようです。

関連作品、関連おすすめ作品

・『Cuphead』『Dead Cells』『Hollow Knight』『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』:横スクロールの名作。

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