始めに
『Far Cry 6』レビューを書いていきます。シリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)の6です。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
6 | 6 | 4 | 7 | 5 | 5 | 良判定(33) |
- 基本アクションは随一
- 魅力的な悪役、ドラッグカルチャー要素など、シリーズらしさがなくなった
- 仲間が動物だけ
ゲームフィクション
あらすじ
舞台は、カリブ海の中心に位置する架空の国「ヤーラ」。常夏の島国で、ジャングル、山岳地帯が広がります。
ヤーラはカスティロ独裁政権の圧政下にあり、政権の要であるヴィヴィロ=タバコの栽培農園が各地にあります。各地に厳しい監視態勢が敷かれています。
プレイヤーは主人公ダニー=ロハスを操作し、アントン=カスティロの独裁政権からヤーラを解放しようとします。
新鮮なロケーションと、変わり映えしない物語
本作はカリブ海の架空の島を舞台とします。導入とグラフィック周りの演出力は健在で、カスティロの独裁が敷かれるラテンアメリカ世界での闘争を描きます。
とはいえ、悪いところはいつものUBIやこのシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)という感じで、序盤から既に中弛みし、物語の内容も従来作と変わり映えしません。
悪役が薄味
このシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)は4や5など、神懸かったようなカリスマ性のある悪役との戦いが描かれるのが特徴で、それがシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)の魅力となっているのですが、プライマル、ND、6などは例外で、悪役のキャラクターが薄いです。
4や5などでは起伏のあまりない単調な物語のアクセントとしていい具合に味のある悪役が機能してくれていたのですが、本作には全然それがありません。
シリーズらしさが消滅
カルト、ドラッグ、幻覚といったシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)の特徴的要素がなくなったことで、シリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)の独特の幻想的なムードがなくなって、普通のシューターになりました。
正直、強制連行とか評判悪いところは調整すべきと思いますが、こういう形でシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)のフィクション部分の個性を損なうのはどうかと思います。
ゲームメカニクス
戦闘
新要素
スプレーモという必殺技が追加。ゲージが溜まった状態でコマンドを押すと背中のバックパックからミサイルや毒ガス弾を発射します。
今作ではホライゾンシリーズ(1.2)シリーズのような弱点の要素が取り入れられています。敵を偵察すると弱点、特性を分析できます。敵に合った武器や弾などをプレイヤーが戦略的に選ぶことで攻略を有利に進めることができ、プレイの幅が広がっています。
また、武器は一度入手すると所持したこととなり、戦闘中でも持っている武器から選択して使うことが出来ます。従来シリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)では特定地点でしか入れ替えできない感じだったので便利です。
リゾルバー武器はシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)のNDのクラフト武器のようなギミックで、リソースを集めると交換して入手できます。
アミーゴ
5の「ファングフォーハイヤー」に相当する要素で、動物を仲間にできます。シリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)ではPRからの要素です。
正直、もふもふした仲間も好きだからほしいんですが、5のランダムNPCを雇用するギミックは面白かったので、それも続投して欲しかったです。それでさらに『アサクリオデッセイ』くらいアビリティのハクスラ要素を強化してくれたら、探索のアクセントになってくれそうです。
デッキビルド
本作はスキルポイントが廃止して、スキルは装備によって獲得できるものになりました。レベルを上げると主人公が強くなり、新しい装備も解禁されていく、みたいなデザインでRPG的な成長要素がシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)のうちでは強く、NDとの連続性を感じさせます。
総評
面白いが…
面白いですがシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)のムードが損なわれていて、フィクション部分がなんか別ゲーになっています。でも面白いです。
関連作品、関連おすすめ作品
『ラストオブアス』シリーズ(1.2),『バイオハザード リベレーションズ2』,サイコブレイクシリーズ(1.2):資源のエコノミー要素のあるシューター。