始めに
『Stellar Blade』レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
5 | 7 | 3 | 7 | 3 | 5 | 良(30) |
フィクションや独創性部分で大きな減点が多いです
- アクションと戦闘は優れている
- 露骨なお色気
- 遊びづらいパルクール
- パチモン臭
ゲームフィクション
あらすじ
舞台は近未来、謎のクリーチャー「NA:tive」から地球を取り戻すため、主人公の「イヴ」が立ち上がります。
荒廃した地球に取り残された「アダム」や「リリー」たち、人類最後の都市「ザイオン」の住民たちと共に戦っていきます。
オマージュの一線を超えている
ちょっとあらすじを読んでもわかると思うんですが、名前、世界観、キャラクター、またカメラアングル、グラフィックやえっちぃ要素など、ゲームフィクションの作りが『ニーア オートマタ』に酷似しています。本作は『ニーア オートマタ』に対するオマージュであるようで、強い影響を受けているみたいですが、正直これはオマージュというよりはモロパクリという印象で、『パルワールド』や『白騎士物語』シリーズなどと近いですが、オマージュで超えていいラインを超えてしまっている印象です。
本作はゲームメカニクスのデザインは減点も多いものの、概ね高水準なのですが、ゲーム作品として見たときにはゲームフィクションもゲームメカニクスも既存の名作のパッチワークにも映ってしまい、面白いんですが海賊版や二次創作ゲーなどの権利的にあかんジャンクなゲームを遊んでいるような変な気持ちになります。
クリーチャーデザイン
クリーチャーのデザインはホラー風味で、グロテスクな感じになっています。バイオハザードシリーズ『バイオハザード』シリーズ(1{リメイク[HD]}.2[RE2].3[RE3].4[RE4].5.6.7.8.リベ[アンべ].リベ2.0)。のような、生物系の気味の悪い感じです。
ゲームメカニクス
戦闘
通常攻撃やスキル攻撃でHPを減らすのに加え、攻撃をタイミング良くガードするパリィで敵のバランスゲージが減り、0になると特大ダメージを与えられます。ガード、パリィ不能な攻撃が数種類存在し、『ニーア オートマタ』にもあるようなジャスト回避など対処方法もそれぞれ用意されています。全体的に『SEKIRO』の影響が顕著です。とはいえ『Sifu』『ウォーロン』『Lies of P』『Rise of the Ronin』など、他のフォロワーにもそう見劣りしません。
『SEKIRO』よりもプレイアブルユニットが高性能です。通常攻撃に弱攻撃と強攻撃が存在し、それらを組み合わせてコンボを繰り出せます。コンボのバリエーションがあって、状況によって使い分けます。コンボのデザインは『SEKIRO』や他のフォロワーにもなかなかない魅力です。
パクリだらけのゲームですが、戦闘に関してはきちんと『SEKIRO』をうまい塩梅でオマージュしつつ、独創的なデザインにして展開しています。
探索
『ニーア オートマタ』とロケーションは似ていますが、本作はパルクール要素があるなど、探索のテイストは異なっています。
広大なオープンワールドのマップの中にパルクールがあり、謎解きをクリアするとイヴの衣装や収集アイテムの『空き缶』などが手に入ります。
しかし全体的にプレイアブルユニットの挙動がパルクールに最適化されておらず、慣性のはたらきなどの癖の強さから、直感的な操作が終わっています。FF15のマリオダンジョンを連想しました。あとミニマップがないというのもかなり曲者です。
育成
育成はスキルツリーと専用装備品である「エグゾスパイン」と「ギア」というパーツのデザインです。敵のタイプや目的に合わせて装備するパーツを付け替えていきます。
ただこれも悪いところが『ニーア オートマタ』とかのプラチナゲームズ作品あるあるで、効率的なデッキビルドのアプローチが限られていて、自由度は低いです。
総評
パチモン臭がすごいが戦闘の完成度は高いまあ良作。
全体的にパチモン臭がすごいものの戦闘の完成度は高いまあ良作です。
ただ値下がりしてから手を出した方がいいと思います。
関連作品、関連おすすめ作品
・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク