神ゲー。『スターデューバレー』レビュー、評価、感想

始めに

　『スターデューバレー』レビューを書いていきます。

ゲームフィクション

概要

　オープンエンド式のカントリーライフRPGです。

　プレイヤーは祖父から古い農場を受け継ぎます。Jojaコーポレーションが町に来てから、古い農業のやり方は通用しなくなり、町は過疎化していきました。かつて町の中心部として栄えた公民館は荒廃しています。プレイヤーの努力で、村に活気を取り戻せます。

ドット絵

　本作はドット絵で表現され、クラシックな牧場物語シリーズの様式を踏まえています。グラフィックに関しては細やかにデザインされています。キャラクターたちもいずれも魅力的です。

キャラゲーとして

　キャラそれぞれに設定がしっかりデザインされています。住民の部屋の家具などのテクストから、そうしたバックグラウンドをうかがえたりもします。

　キャラゲーとしての作りの丁寧さもそうですが、全体的に本作は本家牧場物語と比べると、作りが丁寧です。サクナヒメなどと違って、ゲーム性やコンセプト、世界観、設定部分で本家と差別化を図っている感じではなく、むしろ本家シリーズが等閑にしばしばしてきたことを丁寧に煮詰めたことで、本家以上に完成されたスローライフを味わえるのが本作といえます。その点では『ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家』と近いです。

ゲームメカニクス

スローライフRPG

　牧場物語は結構調整にムラがあって遊びづらい作品も多いですが、本作品は安定の仕上がりです。細やかな気配りが行き届いています。

　エコノミー要素は鉱山採掘と農業シミュレーションからなりますが、遊びやすいです。サクナヒメと比べると、農業要素はもっとシンプルで、耕す、時節に合わせて種を蒔く、水をやるにそれぞれワンボタンアクションくらいで済みます。ビルダーズシリーズ（1.2）くらいの感じです。

本家牧場物語との違い

　本家牧場物語シリーズに加えて、本作は　『ルーンファクトリー』シリーズ（1.2.3.4[S].5）からも影響されており、戦闘があるARPG要素、育成要素など、ルンファクからさまざまな要素を取り入れています。

　採掘のための洞窟にはモンスターがいるため、剣とツルハシを持ち替えながら進みます。戦闘はアクションですがワンボタンでシンプルです。

　主人公が行動するたびにスキルポイントが上昇し、レベルアップしていきます。これによって戦闘や農業での作業効率が上がります。全体的に本作はアクションへの報酬がしっかりデザインされています。

関連作品、関連おすすめ作品

・『ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家』:最近のおすすめ牧物