始めに
『デモンズソウル』レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
8 | 8 | 3 | 7 | 7 | 2 | 優(35) |
- アドベンチャーゲームとしての完成度
- ボスはギミックがわかると他愛ない
- オリジナルから変化に乏しい
ゲームフィクション
あらすじ
北の大国ボーレタリア。オーラント王は、古の獣を目覚めさせます。ボーレタリアは獣の生み出す濃霧に包まれ、そこから人のソウル(魂)を喰らうデーモンが生じます。彼らは人から奪ったソウル(魂)を体内に溜め込んでいます。
亡者の1人として、「デーモンを殺す者」であるプレイヤーは「楔の神殿」に召喚されます。そこには、5つのダンジョンに続くという「転移門」があります。
非線形の語り
本作やダクソシリーズ(1.2.3)を特徴付けるのは、その非線形の語りです。ストーリーは完全には本編で語られることはなく、テクストやアーカイブなどから、その考察や解釈がプレイヤーに委ねられています。
ゲームメカニクス
戦闘
攻撃でスタミナゲージを消費し、攻撃し続けると武器を振れなくなります。時間経過でスタミナは回復し、回復速度は装備重量に依存します。
ダクソシリーズ(1.2.3)では武器の数が『デモンズソウル』(2020リメイク)から増加して、デッキビルドのバリエーションが増えていきます。
デッキビルド
育成
プレイヤーはソウルを消費し、ステータスを1レベルアップにつき1ポイント上げられます。
武器・防具や魔法の使用には一定のステータスが必要です。脳筋、魔法使い、魔法剣士など、ビルドのバリエーションは豊富です。
装備
一部の固有武器以外の全ての武器は、鉱石を使用して、複数のタイプに強化できます。
属性追加や特定のステータスが特化など、強化のバリエーションは豊富です。
ビルドの自由度はダクソシリーズ(1.2.3)の特徴にもなっていきます。
ステージデザイン
ソウルシリーズの原点
本作はダクソシリーズ(1.2.3)の原点で、システムの大半が本作から継承されていきます。
ダクソシリーズ(1.2.3)から一番大きく変わっていくのはボスのデザインです。デモンズソウルでは、死にゲーでありながら実はアクションの難易度があまり高くなくて、アドベンチャー要素が高かったのでした。概ねどのボスも適切なアプローチを踏まえれば安定して倒せる感じで、どれも広義のギミックボスといった印象でした。
他方でダクソシリーズ(1.2.3)からは敵に明確な弱点みたいなのはなくて、相手のアクションをよく見極めて戦わないといけなくなって、アクション重視になっていきます。派生作品もこれが基調になっていきます。
関連作品、関連おすすめ作品
・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク
・『Rise of the Ronin』:ソウルライクなオープンワールド。
・『ドラゴンズドグマ』シリーズ(1{DA}.2):ソウルっぽいオープンワールド。