『デモンズソウル』(2020)レビュー

フロムソフトウェア

始めに

『デモンズソウル』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
883772優(35)
  • アドベンチャーゲームとしての完成度
  • ボスはギミックがわかると他愛ない
  • オリジナルから変化に乏しい

ゲームフィクション

あらすじ

 北の大国ボーレタリア。オーラント王は、古の獣を目覚めさせます。ボーレタリアは獣の生み出す濃霧に包まれ、そこから人のソウル(魂)を喰らうデーモンが生じます。彼らは人から奪ったソウル(魂)を体内に溜め込んでいます。

 亡者の1人として、「デーモンを殺す者」であるプレイヤーは「楔の神殿」に召喚されます。そこには、5つのダンジョンに続くという「転移門」があります。

非線形の語り

 本作やダクソシリーズ(1.2.3)を特徴付けるのは、その非線形の語りです。ストーリーは完全には本編で語られることはなく、テクストやアーカイブなどから、その考察や解釈がプレイヤーに委ねられています。

ゲームメカニクス

戦闘

 攻撃でスタミナゲージを消費し、攻撃し続けると武器を振れなくなります。時間経過でスタミナは回復し、回復速度は装備重量に依存します。 

 ダクソシリーズ(1.2.3)では武器の数が『デモンズソウル』(2020リメイク)から増加して、デッキビルドのバリエーションが増えていきます。

デッキビルド

育成

 プレイヤーはソウルを消費し、ステータスを1レベルアップにつき1ポイント上げられます。
 武器・防具や魔法の使用には一定のステータスが必要です。脳筋、魔法使い、魔法剣士など、ビルドのバリエーションは豊富です。

装備

 一部の固有武器以外の全ての武器は、鉱石を使用して、複数のタイプに強化できます。
 属性追加や特定のステータスが特化など、強化のバリエーションは豊富です。
 ビルドの自由度はダクソシリーズ(1.2.3)の特徴にもなっていきます。 
 

ステージデザイン

ソウルシリーズの原点

 本作はダクソシリーズ(1.2.3)の原点で、システムの大半が本作から継承されていきます。

 ダクソシリーズ(1.2.3)から一番大きく変わっていくのはボスのデザインです。デモンズソウルでは、死にゲーでありながら実はアクションの難易度があまり高くなくて、アドベンチャー要素が高かったのでした。概ねどのボスも適切なアプローチを踏まえれば安定して倒せる感じで、どれも広義のギミックボスといった印象でした。

 他方でダクソシリーズ(1.2.3)からは敵に明確な弱点みたいなのはなくて、相手のアクションをよく見極めて戦わないといけなくなって、アクション重視になっていきます。派生作品もこれが基調になっていきます。

関連作品、関連おすすめ作品

・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク

・『Rise of the Ronin』:ソウルライクなオープンワールド。

・『ドラゴンズドグマ』シリーズ(1{DA}.2):ソウルっぽいオープンワールド。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました