神ゲーすぎる。『エルデンリング』レビュー!

フロムソフトウェア
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始めに

始めに

今日は『エルデンリング』についてレビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
9951095優上(47)
採点表

ゲームフィクションについて

あらすじ

 女王マリカを戴く狭間の地で、何者かが女王マリカの子であるデミゴッドの1人、ゴッドウィンを殺し、黄金律の象徴エルデンリングが砕かれます。そして女王マリカも行方不明になります。
 大いなる意志はエルデンリングを修復するよう啓示するも、砕かれたエルデンリングの破片を手にしたことでデミゴッド達はその力に狂い、破砕戦争と呼ばれる戦乱を引き起こします。

 そんな中、大いなる意志はデミゴッドの代わりに褪せ人である主人公を利用しようとします。主人公はデミゴットを倒して回ることに…。

ゴシック、断片的な情報

 いつものソウルライクで、プレイヤーは断片的なテクストから考察し、ストーリーを組み立てるほかありません。人を選ぶでしょうが、ゴシック文学らしい情緒たっぷりで魅力的な世界観です。今回はジョージ=R=R=マーティンが世界観設定に関係しています。

 しかしゲームメカニクスがソウルシリーズ(1.2.3)から大きな飛躍がなされた一方でストーリーはいつものソウルシリーズすぎるので、ややマンネリのきらいはあります。SEKIROブラボのようなアートワーク面でもさらなる転換や飛躍を見たかったです。

ゲームメカニクスについて

オープンワールド

 本作品はフロムのソウルライク作品としては初めてオープンワールドとなりました。従来ももっと小規模な箱庭で探索の愉しさがありましたが、本作はソウルシリーズ(1.2.3)のどの作品よりも圧倒的に広大な規模の3Dマップがおよそシームレスにつながっていて、多様なアプローチが可能になっています。『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』、MHW(IB)にも似てますが、シリーズの歴史を上手くオープンワールドジャンルと引き付けて展開しています。

 オープンワールドになったことでイベントの規模や不確実情報の探索の愉しさはさらに拡大していて、圧倒的なボリュームと自由度があります。戦技や装備など、フィールドには無数のアイテムがちりばめられており、歩くたびに発見があります。

戦灰、遺灰、ジャンプ、しゃがみ、ガードカウンター

 今作は、フィールドの規模の拡大のみならずアクションやアイテムなどアプローチが大幅に増加し、攻略の自由度が増しました。全体的に敵もプレイヤーも強くなっていて、『バイオハザードRE:4』などと近いです。『ダークソウル3』をベースに、ジャンプやしゃがみアクションが追加され、地形に対するアプローチやステルス要素が増していて、攻略自由度が増しています。攻撃を盾受け後に強攻撃を行うことでガードカウンターも可能になりました。

 また遺灰と戦灰は初心者救済になっています。戦灰によって装備に対して強力な戦技を付け加えられるのが戦灰です。戦技は『ダークソウル3』から導入され、バリエーションが少なかったから打って変わってさまざまな種類の戦技を自由に装備に設定できるようになりました。また遺灰は仲間NPCを召喚するもので、ボス攻略の手助けになっています。

 これらの調整によって装備、戦技、遺灰など、デッキビルドの愉しさが増しています。ただ、武器改造はリソースが『ダークソウル3』同様、収集難易度が高く、結構面倒です。

素晴らしいオープンワールドだが、課題も(フラグ管理、ステージ)

 シリーズ初のオープンワールドとしては圧巻のクオリティですが、気になる点もたくさんあります。一番気になったのが、NPCイベントのフラグ管理の難しさです。これはソウルシリーズ(1.2.3)においてもそうでしたが、今回はマップの規模とイベントのボリュームが膨大になったため、これが信じられないほど煩雑でかつ前時代的なデザインになっています。NPCイベントは有用なアプローチの宝庫なのですが、とにかくフラグがそれと示されないためわかりずらく、攻略サイトなしだと完遂するのは困難です。また時限クエストも多いです。次回作があるならば、フラグ管理を容易にするためのシステムを実装してほしいです。これだけでかなり遊びやすくなります。

 膨大なボリュームなので使いにくい武器やスキルも多いですが、これは許容範囲です。ボスもなんだかんだで調整は上々です。

 またRDR2のように、ランダムイベントがフィールドでほとんど発生しないため、周回するたびに移動の楽しさが薄れていきます。加えて、エリアのデザインの出来不出来にムラがあり、特に終盤はほとんど一本道になっていきます。

総評

まだ荒削りだが革命的な作品

 流石にまだ荒削りでやろうとしていることにゲームリソースの量も追いついていない印象もありますが、オープンワールドの革命であることは間違い無いです。

関連作品、関連おすすめ作品

・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク

・『Rise of the Ronin』:ソウルライクなオープンワールド。

・『ドラゴンズドグマ』シリーズ(1{DA}.2):ソウルっぽいオープンワールド。

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