まあまあ良作。『Lies of P』(ライズオブピー)レビュー

ネオウィズゲームズ
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始めに

 『Lies of P』レビューを書いてきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
675764良(34)
採点表

ゲームフィクション

あらすじ

 舞台は「クラット」という架空の街。
地下の古代遺跡からエルゴという物質が見つかり、パペット(自動人形)産業で栄華を誇りました。しかし突如人形たちが人間に牙を剥き、街に惨劇をもたらします。
 ピノキオは駅で目を覚まします。自身を作ったゼペットを探すために、地獄と化した街で自分は人形か、それとも人間になっていくのか、そんな選択を繰り返します。

オマージュ?

 本作はソウルシリーズや『Bloodborne』に対するオマージュであるようで、強い影響を受けているみたいですが、正直これはオマージュというよりはむしろパクリという印象で、『パルワールド』や『白騎士物語』シリーズなどと近いですが、ちょっと本家に似せすぎてますし、独自の脚色が足りません。

 本作はゲームメカニクスのデザインは減点も多いものの、概ね高水準なのですが、ゲーム作品として見たときにはうまくソウルシリーズや本家のソウル派生作品から差別化できてない印象です。

ゲームメカニクス

戦闘

リゲイン的要素

Bloodborne』に似たリゲイン的要素があります。

 回復アイテム「パルス電池」を使いきると「パルス放電」状態になり、この状態で敵を攻撃すると「パルス充電」が進みストックが復活します。

 また敵の攻撃をガードした際にもダメージを受けるもののそれが「ガードリゲイン」となり、消失前に敵を攻撃したりジャストガードをすることでその部分を回復できます。リゲイン値は被弾で上書きされ、多段ヒットには弱いです。

カウンターのデザイン

 回避、ガード、ジャストガードの3つが攻撃に対するアプローチです。回避は無敵時間が長いものの、特殊攻撃のフューリーアタックでは無敵時間が無効、ガードは確実にダメージを軽減できるもののフューリーアタックと一部の攻撃が防げません。ジャストガードはノーダメージですが硬直が長いです。またジャスガード成功で敵をスタッガー状態(致命攻撃を受け付ける状態)になりやすくなります。

このように3つのアクションがうまく差別化できているように一見見えますが、そうではありません本作はリゲインの有効性、ジャストガードの判定のシビアさ、ジャストガードのモーションの弱さ(硬直、低いモーションキャンセル能力)、スタッガー状態からの致命攻撃の微妙な火力などが相まって、ジャストガードはフューリーアタック以外に合わせにくいです基本的にガードか回避の二択になります。

 最初は『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』みたいなパリィゲーかと思いましたが、そうでもありませんでした。ソウルシリーズ(1.2.3)、『Bloodborne』『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』を足して3で割った感じかと思いましたが、『Bloodborne』7割、ソウルシリーズ(1.2.3)2割、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』一割くらいの感じでした。

総評

 全体的な印象としてソウルシリーズ(1.2.3)やソウルライクからさまざまな要素を取り入れ、一見すると手堅いラインでまとめつつも、コードヴェインにも似た全体的なモーション、バランスの調整不足も相まっていくつかのアプローチが機能不全で、そのために『Bloodborne』の亜流みたいです。

デッキビルド

 攻撃力やガード性能を「刃」、能力値補正とモーションを「柄」が決めるので、その2つを組み合わせます。刃と柄にはフェーブルアーツ(戦技みたいなもの)があります。柄の能力補正もアイテムで変更できます。また刃ごとに得意なモーションがあり、適切な柄を組み合わせるとプラスのダメージが入ります。刃と柄の組み合わせによるデッキビルドは発明だと思います。

 フェーブルアーツはソウルシリーズ(1.2.3)の3や『エルデンリング』の戦技に近いアクションです。刃、柄ごとに設定され、フェーブルアーツゲージを消費して使用します。刃と柄の組み合わせで、フェーブルアーツのデッキをデザインします。
 リージョンアームは『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の義手忍具のような感じです。全8種類から選択、さまざまな効果があります。

関連作品、関連おすすめ作品

・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』:パリィ主体のソウルライク

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