クソボスまみれ。『Bloodborne』(ブラッドボーン)レビュー!!

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始めに

始めに

今日は『Bloodborne』についてレビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
973880優(35)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 古都ヤーナムでは風土病「獣の病」がはびこっていました。それでも多くの病人は「血の医療」と呼ばれる治療法を求め、ヤーナムを訪れていました。ヤーナムへ「青ざめた血」を求めて来た主人公は、そこで「獣の病」の罹患者である「病み人」を狩る人々と出会い、自身も狩人となります。

ゴシックホラー、ラブクラフト、アーサー=マッケン

 本作品はソウルシリーズ(1.2.3)よりもゴシックホラー的な要素が強まりました。ラブクラフトや、アーサー=マッケンからの影響は顕著で、漁村などラブクラフトのコズミックホラーに特徴的なロケーションも登場します。内的世界の混沌を描く作品にはデビッド=リンチのフィルム(『ブルーベルベット』)風の『SILENT HILL』シリーズなどがありますが、舞台が近世から近代くらいであるため、もっとゴシックでクラシックなロケーションにおいて甘美なホラーが展開されます。ちょっと『バイオハザード ヴィレッジ』に近いです。

 主人公は、アルジャノン=ブラックウッドやラブクラフトの主人公格のオカルト探偵のように、モンスターに対して討伐を試みます。

ゲームメカニクス

仕掛け武器、銃、左手装備、リゲイン

 この作品は基本的には箱庭探索アドベンチャーゲームで、ソウルシリーズ(1.2.3)と共通する部分が多いですが、戦闘に関しては『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』のように、独自のゲームメカニクスのデザインがあります。

 今回右手に装備するメイン武器は仕掛けが施されており、コマンド入力で二パターンのモーションから変化させられます。これによって、状況によってモーションチェンジで立ち回ることが要求されます。

 また左手に銃などを装備できます。銃は水銀弾を消費して使えるのですが、これを相手の攻撃モーションにタイミングよく当てると、銃パリィが成功して相手をダウンさせられます。この時相手に内臓攻撃という強力な攻撃を当てられます。また、相手からダメージを受けた後、一定期間に相手にダメージを与えると減少値からダメージを回復させられます。

 こうしたゲームメカニクスのデザインによって主体的に、アグレッシブに立ち回ることが求められます。

ステージ

クソボスだらけの本編

 この作品はゲームメカニクスとフィクションのデザインは秀でているのですが、それを打ち消すような劣悪なマップとエネミーのデザインに満ちていて傑作と呼ぶには疑問符がつきます。

 まず、本編は本当にクソボスだらけです。またクソボスとはいかないまでも楽しくないボスが多く、ゲールマンとか良ボスはほんのわずかです。DLCボスは良ボスが多いのですが、聖杯ダンジョンに出てこないためなかなか戦えません。クソボスの筆頭がロマとミコラーシュです。前者は本編はまだしも、聖杯ダンジョンは本当にひどいです。ミコラーシュは奇声をあげながら逃げ回って遅延行動を繰り返し、追い詰めると個室で複数戦、即死に近い強攻撃を短い前動作からぶつけてきて本当に頭にきます

聖杯ダンジョン

 また、聖杯ダンジョンという『仁王』『仁王2』にもある自動生成の、『ディアブロ』シリーズ(1.2.3[EC].4)風のハクスラダンジョンがあるのですが、これが本当に調整不足で、多々至らないところやリソースの使い回しの目立つ『仁王』シリーズ(1.2)の奈落獄(2のエンドコンテンツ)が名作に見えるほど劣悪なデザインです。とにかく赤蜘蛛というクリーチャーを筆頭に、凶悪な敵が多すぎです。赤蜘蛛は鐘を鳴らす女が無限に召喚するモンスターで、高い攻撃力と感知能力で、プレイヤーがどこにいようと取り囲んでボコボコにします。こいつがいるだけでダンジョンの探索が苦痛極まりなく、装備のデッキビルドのためのリソース収集が、ドロップ率の調整も相まってそれこそ悪夢のようなつくりでプレイヤーを獣へと駆り立てます。

 また聖杯はボスが強く、アメンドーズ、ロマにはかなりの苦戦を強いられます。アメンドーズは立ち回りがわかっていても事故りやすいボスです。またロマは狭い個室に敵NPCを大量に召喚しながら遠距離攻撃してくるため、発狂しそうになります。

総評

佳作だが調整不足

 ポテンシャルの高さを調整不足が殺していて、ダクソ2と近いです。

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・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク

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