良作。『スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー』レビュー

エレクトロニック=アーツ
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始めに

『スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー』についてレビューを書いていきます。前作からかなり進化して遊びやすくなりました。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
883882優(37)

ゲームフィクションについて

あらすじ

 『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』(SW3と4の間の出来事)で主人公「カル=ケスティス」は「ジェダイオーダー」復興を目指す元ジェダイ「シア=ジュンダ」とともに銀河中のフォース感応者のリストをまとめた「ホロクロン」を探す旅をしますが、成功しませんでした。

 本作はそれから5年後のカルの活躍を描きます。

ファンアイテムとしては優れているシリーズ

 本作は前作から引き続きファンサービスと原作再現に満ち溢れていてファンならマストバイの作品ではあります。また、原作を知らない層でもオリジナルストーリーなのでキャッチアップしていくことができます。

 ただそもそもSWシリーズは原作からしてそう面白いかというと微妙です。個人的にSW4が一番好きでしたが当初の連続活劇、剣戟映画のパロディとしての反帝国主義映画のコンセプトとスタイルを見失い、ベタなモダニズムSFとニューエイジ思想、象徴的手法、精神分析ネタでゴテゴテと粉飾した結果、かえって凡庸なSF作品になったと感じており、同種のコンセプトを継承し維持し続けた『インディ=ジョーンズ』(1.2.3.4)の方をずっと評価します。

 個人的にそう思っているので、SWファン以外の人が遊んでストーリーが楽しいかと言うと、かなり微妙です。加えて難易度が高いのでSW好きだけどゲームを普段やらない層にもおすすめしません。あと前作を遊んでいないと話が分かりづらく、とはいえ前作は遊びづらくお勧めはしません。

ゲームメカニクスについて

探索が改善しオープンワールドに。

 前作は基本的なアクション部分は好評だったものの、探索要素にかなり不満が多い作品でした。マップが迷いやすく誘導が不親切かつファストトラベルもないため昔のアドベンチャーゲームのようで、謎解きでもなんでもないところで行き先がわからずぐるぐる回りながらコントローラーを壁に叩きつけていた幼い頃の思い出が蘇ってくるようでした。

 このような探索周りのイライラがブラッシュアップされてファストトラベルも追加。だいぶ遊びやすくなりエリアのデザインもオープンワールドのような感じになりました。小規模ですが、ブラボくらい探索の自由度があります。

 ただ前作でも問題だった目的地の方向が分かりづらい(誘導がざっくり)点はあまり改善されていませんでした。

デッキビルドとアクション

 前作はSEKIROをゆるくしたような感じの剣戟アドベンチャーで、ジャストコマンド入力によるパリィ主体で立ち回り敵の体勢を崩して攻撃したりフォースによる攻撃を使ったりといった感じでした。前作から基本的なアクションは完成されていたので、本作も安定しています。デッキビルド、育成要素はスキルツリーでそれほどデザインの自由はないものの、成長を実感しやすいです。

 今回は新たにスタンス変更によるバリアブルアクションにさらなるバリエーション(5つに増加)が加わっています。『龍が如く』シリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.見参.維新)の0以降、DMCシリーズ(1.2.3.4.5)の3以降のような感じでしょうか。

遊びとしての革新性は…

 とはいえ本作が結局「キャラゲー」の範疇を出ないという印象がするのは、このゲームに固有の、唯一無二の遊びがないからというところに尽きると思います。『Marvel’s Spider-Man』やアーカムシリーズ(AA.AC.AN)は、移動や戦闘やマップデザインに独自のエッセンスがあり、そこが単なるキャラゲーを超えて原作未履修の人にもゲームとして勧められる所以でした。

 本作は良質なソウルライクでありキャラゲーでありつつ、独自の遊びに乏しいです。『Marvel’s Guardians of the Galaxy』と近いですが、完成度は高いんですが優等生的で革新性に乏しいのです。

関連作品、関連おすすめ作品

・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク

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