始めに
『Control』レビューを書いていきます。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 9 | 6 | 3 | 6 | 8 | 0 | 良(32) |
- 世界観とグラフィックは高水準
- 雰囲気が好きなら買い
- 相変わらず調整不足
- やることが単調で難しい
ゲームフィクションについて
あらすじ
現実の法則に反する現象を封じ込めて研究する米国政府の機密機関「連邦操作局」(FBC)を中心にします。
新局長のジェシー・フェイデンとして、プレイヤーはオールデスト・ハウス(FBC本部)を探索し、ヒスと呼ばれる敵を倒していきます。

アートワークとストーリーは魅力的
本作は、米国政府の機密機関「連邦操作局」を中心に展開します。
SCP財団から着想を得ているとのことで、そのため『プリズナーNo.6』のような表現主義と間諜もののハイブリッドジャンルで、ブラックウッドやラブクラフトのようなオカルト探偵もののバリエーションです。
全体的にこのメーカーの作品はストーリーやアートワークは独創的で完成度が高いです。ただゲームとしては微妙です。
ゲームメカニクスについて
戦闘
サービスウエポン
主人公のメイン武器となる黒いピストルです。エネルギーゲージを消費し、時間経過でチャージされます。
本作ではサービスウエポンに複数の形態があります。
通常は一般的なピストル、粉砕はショットガン、連射はマシンガン、貫通はライフル(チャージショット)、爆発はグレネード、サージはc4のような性能です。
超能力
超能力のコストはエネルギーゲージで、時間経過で回復します。サービスウエポンのものとは別のリソースです。
超能力は装備、スロットにセットするのではなく、つねにどれでも使えます。投擲は念力で周囲のオブジェクトを投げつけます。回避は短距離テレポートで、緊急回避、空中ダッシュ、特定のオブジェクト破壊に使えます。防御はシールドを生成します。洗脳は弱った敵を洗脳して味方にできます。浮揚はハイジャンプとホバリングです。
デッキビルド
クラフト、育成
「根源」「資産」を消費してクラフトができます。これによりサービスウエポンの形態と強化スロット解放、強化アイテム生成ができます。
能力
「能力ポイント」を消費して能力強化ができます。HP、エネルギー量、超能力の強化などができます。
サービスウエポン・主人公
主人公と武器の形態ごとに3枠のスロットがあり、強化アイテムをセットできます。
HPボーナス、エネルギー回復ボーナス、ダメージボーナスなど、効果は様々です。
ゲーム性はぼちぼち
『アランウェイク』シリーズ(1[re].2)などリメディというメーカー作品の傾向なのですが、ゲームフィクション部分に重きを置いているデザインで、ゲームとしての遊びのレベルにおいては凡庸だったり、調整不足なものが多いです。
本作も同様に、ベタなTPSといった感じで、固有の遊びに乏しいです。それと『アランウェイク』シリーズ(1[re].2)の1と似ていて戦闘のバランスが悪く、ボスは弱いのにやたら悪辣なポップをする雑魚敵は強いという劣悪なステージデザインです。
総評
雰囲気ゲー
このメーカーの作品全般そうですが、雰囲気ゲー以上でも以下でもないので、雰囲気が好きなら買いです。ただゲームとしては微妙です。
関連作品、関連おすすめ作品
・『SCARLET NEXUS』:念力でのアクション。



