始めに
『Hi-Fi RUSH』レビューを書いていきます。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 9 | 9 | 4 | 7 | 8 | 2 | 優(39) |
- 独創的かつ圧巻の完成度
- 高いグラフィックと世界観のデザインの品質
- リソースは充実するもののボリュームが物足りない
ゲームフィクション
あらすじ
ロックスターを夢見る25歳のチャイは、怪我した腕の義手のため、ヴァンダレイ・テクノロジーズ社で行われる人工関節のテストプログラム、プロジェクト・アームストロングに参加し、ヴァンダレイ社のキャンパスに来ます
そこで偶然巻き込まれたチャイの音楽プレーヤーが彼の胸に落ち、義手と一緒に埋め込まれ、チャイは周囲と音楽のリズムを感じます。事故の結果チャイは欠陥品とされ、施設のロボット警備隊に追われます。

ストーリーは王道のサイバーパンク
ストーリーは王道のサイバーパンク活劇で、大企業に追われる主人公の織りなす冒険が描かれます。
ストーリーは全体的にはコミカルで、キャラクターは魅力的で、グラフィックや演出まわりも洗練されています。
ゲームメカニクス
戦闘
戦闘の基本は、一拍で出るライトアタックと二拍で出るヘビーアタック。BGMのリズムに合わせてタイミングよく入力で、各攻撃が強化されます。強攻撃を絡めたコンボは休符を挟まなくてはいけません。
各コンボの終わりには、画面に二重円が表示されます。二重円は二拍後に重なり、その瞬間にボタンを押すとフィニッシュ技のビートヒットが発動します。
攻撃へのカウンターには、ドッジかパリィがあります。パリィが完璧に決まると敵は体勢を崩し、エリアルレイヴを絡めた大ダメージを与えられます。敵の攻撃もリズムに乗っていて、攻撃が当たる一拍前には効果音とエフェクトが発生します。このルールがあるため、カウンターもリズミと一致します。『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』に似た、リズミカルなカウンターゲームです。
攻防含めてリズムゲーになっていて、完成度には圧倒されます。
ステージ
メインストーリーは約10時間ほど、ややボリューム不足です。しかしマップ一つ一つやゲームバランスの調整は行き届いています。ロケーションもバラエティ豊かです。
スペクトラに関するチャレンジ、コスチュームの収集、リズムタワーという本編ボスなどを道中に置いたチャレンジコースがあり、やりこみ要素はあるものの、ボリュームやクオリティとしてはやや弱く、今後のシリーズに期待が持たれます。『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』にも似て全体的に素直で親切なデザインなので、割とすぐに極められてしまいます。
関連作品、関連おすすめ作品
・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Sifu』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク






