始めに
『FORSPOKEN』(フォースポークン)レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
6 | 5 | 4 | 4 | 5 | 4 | 良(28) |
- 基本アクションは悪くない
- パルクールが楽しい
- カツカツリソースのスカスカ探索
- ストーリーが薄味で説明不足
ゲームフィクション
あらすじ
ニューヨークに住む「フレイ=ホーランド」は、ある日異世界「アーシア」へと飛ばされます。その腕には意志を持つブレスレッド「カフ」が巻かれていました。カフの助けを借り、フレイは故郷へ帰る方法を探探します。
かつて統治者タンタ達のもと繁栄したアーシアですが、タンタ達は狂気に走り、大地を変貌させるブレイクも発生します。ブレイクによって人々はほぼ死に絶え、生き残った人々は4つのレルムの中心都市シパールに集まっています。
とにかくボリュームと説明不足
本作はとにかくリソース不足が顕著です。あと、ストーリーは説明不足です。いきなりニューヨークに暮らしていた主人公が異世界に入ってしまい、なんか世界を救えみたいな流れが始まって、説明不足すぎて全く感情移入できません。
ただその割には導入みたいな異世界突入前のパートは長いです。
ゲームメカニクス
戦闘
基本
攻撃魔法、支援魔法、必殺魔法の3種類があり、それぞれリソースが違うのでこれを使い分ける感じです。探索やアクティビティクリアで手に入るマナを消費してスキルツリーを開拓していきます。
大量に魔法がある一方、ワンボタンで発動できるのは支援魔法と攻撃魔法を1種類、それぞれ切り替えには必ず切り替えメニュー経由で変更しないといけないため、戦闘のテンポが非常に悪く遊びにくいです。
攻撃魔法にはコマンド長押しで溜め攻撃ができ、 チャージインターバルを短縮できるのが魔法連携というコンボ技です。魔法パルクールからの攻撃魔法、攻撃魔法を一定回数連射した後、支援魔法を使った後に攻撃魔法、ロール回避中に攻撃魔法、みたいなバリエーションで発生します。
魔法パルクール
スターオーシャン6みたいに、探索と戦闘両方に有用なアプローチがあり、それが魔法パルクールです。
ダッシュよりも速く移動でき、ワンボタンで発動します。
戦闘では、短入力でステップ回避でき、長押しすると高速移動で駆けます。長押し中は、敵の攻撃を自動的に避けてくれます。
正直魔法パルクールは面白いギミックなので、ゲームリソースを追加したら化けそうではあります。
探索
魔法パルクールによる探索
魔法パルクールにフックアクションがあり、高所への移動などができます。
また魔法パルクールによる高速移動は快適なフリーランを実現してくれており、移動が爽快です。
スカスカオープンワールド
本作のオープンワールドは本当にスカスカのマップです。ガチで本当に何もないエリアが大半を占めており、楽しいのは魔法パルクールだけで、収集など探索のリターンは希薄です。比喩でもなんでもなく本当にほとんど何もないマップです。
操作性と移動テンポは良くてもスカスカオープンワールドの代表格『Just Cause』シリーズ(1.2.3.4)と比べてもさらにストイックな(京言葉)デザインです。
総評
基本アクションだけつくって燃え尽きた感じ
基本アクションだけつくって燃え尽きた感じでとにかくスカスカのボリュームです。魔法パルクールについては面白いギミックと思うので、続編ではマイナーチェンジのポテンシャルも感じます。
関連作品、関連おすすめ作品
・『Marvel’s Spider-Man』シリーズ(1.mm.2):浮遊がもたらす箱庭探索の魅力。