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良作。『スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE』レビュー

スクエニ
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始めに

『スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
873772良(34)
  • VAによる新アクションの完成度
  • SOの復活
  • 戦闘が調整不足で単調

ゲームフィクションについて

あらすじ

 輸送艦イーダスの艦長で貨物輸送任務を請け負っていたレイモンドは銀河連邦の戦闘艦・アストリアに遭遇します。アストリアはイーダスに砲撃、イーダスから脱出ポッドで乗員達が避難する中、レイモンドは部下のエレナに脱出ポッドに詰められ射出されます。
 レイモンドが脱出ポッドで辿り着いた未開惑星・アスター4号星では、オーシディアス王国とヴァイル帝国の戦争中で、オーシディアス王国の第一王女であるレティシアは従者アベラルドと戦況打開を図っていました。

ダブルヒーロー

 SO2(R)以来のダブルヒーローシステムが導入。レイモンドとレティシアから一人の主人公を選択します。それぞれプライベートアクションの内容やストーリー展開、仲間になるキャラクターが異なります。

シナリオは悪くないものの、モデリングが…

 レベル5ゲーと一緒で、社長が作っているシナリオは毎度めちゃくちゃな内容でしたが、本作はライトノベルなどの作家もシナリオライターに参加しているのもあって、だいぶ体裁が整っています。

 他方で、あちこちで言われているけど、グラフィックとモデリングの質が悪いです。なんだか質感がマネキンみたいでけばけばしく、愛着を感じにくいです。

ゲームメカニクスについて

戦闘

ヴァンガード・アサルト(VA)

 本作は通常攻撃がなく、「AP」を消費して技を発動します。APの限り連発できるものの、尽きると回復するまで攻撃できません。
 DUMAとの融合中、「VAゲージ」を消費して、飛行やバリアでの防御、突進などの行動を行えます。自分の方を向く敵に遠距離から突進し、目前で素早く方向転換をすると「ブラインドサイド」の状態異常を付与できます。攻撃のチャンスになります。VAは移動や探索と戦闘で共通のアクションとなっていて、これは非常に面白いギミックです。

 
 また「Vatting」と「エステリーケージ」を途中で使えます。

Vattingとエステリーケージ

 vattingはキャラ固有の必殺技で、パーティで共用される「Vattingゲージ」を消費して発動できます。
 エステリーケージは、DUMAとの融合を解除して防御フィールドを張ります。VAゲージを消費する行動を取れなくるものの、被ダメージを抑えます。

シームレスバトル

 5に引き続き、マップの敵に接近するとシームレスでバトルが始まります。

 vaによる高機動のアクションがフィールド上でも展開できるので、移動は快適で自由度が高いです。

部位破壊

 一部の強敵は、部位を破壊することでアイテムを獲得できたり、攻撃を制限させることができます。

リンクコンボ

 キャラクターの習得しているバトルスキルを登録しておくと、ワンボタンでバトルスキルを発動できます。1つでなく、2番目、3番目に発動するバトルスキルも設定でき、連続発動が可能で、これがリンクコンボです。

 ここはテイルズみたいな感じでコンボのデザインが肝要なのですが、今作はバトルスキルのセットや使用にAP以外の制限がなく、かつ強弱の格差が激しいため、強力な同じバトルスキルを連打するのが強いです。このせいでコンボデザインの自由度や戦略性が死んでいます。

 それとそもそもバトルスキルが少ないです。

総評

 戦闘はVAによるアクションもあって楽しいものの、バランスが悪いです。

 従来のスターオーシャンはバランスは良くないものの、アイテムクリエイションと戦闘のアプローチの豊富さが織りなす自由度の高さから、敵をさまざまな形で攻略できるのが醍醐味でした。本作もある程度はそれが生きているのですが、とにかくバトルスキル選択の自由度が低く、ずっと同じ技を連打することになります。

デッキビルド

スキルパネル

 レベルを上げて入手する「SP」を消費してパネルを解放スキルを獲得できるスキルパネルが設定されています。パネルが解放されると、そこと隣り合うパネルを新たに解放できるようになるスキルツリーです。

 技を修得するパネルでは、さらにSPを消費して威力を上げられます。

アイテムクリエイション

 シリーズ恒例の、素材を消費してアイテムを作り出すシステムです。7種類のジャンルが存在し、キャラクターにより得意分野があります。

総評

シリーズの復活は嬉しいものの…

独創的なアクションを搭載しており、基本的な部分は高水準でありながら、コンボデザインの不自由さなど看過できない欠点も多いです。

 とはいえ、素直にシリーズの復活をまずは喜ぶべきかもしれません。

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