始めに
『デビルメイクライ』レビューを書いていきます。DMCシリーズ(1.2.3.4.5)の一作目です。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
8 | 8 | 4 | 6 | 7 | 0 | 良(33) |
- 独創的かつ完成されたアクション
- かっこいいダンテ
- 3で路線が確立する前なので、基本アクションだけ作った印象
ゲームフィクションについて
あらすじ
かつて魔界の王が人間界に侵攻した際、一人の悪魔が魔界を裏切り、人間のために戦いました。その魔剣士スパーダは魔帝を魔界に封じ込め、最期まで人間界で世界の平和を見守りました。魔界封印から約2000年、伝説の魔剣士は人間の女性との間に双子のダンテ、バージルをもうけていました。
そして現代。母親と双子の兄バージルを悪魔に殺されたダンテは、仇を探すために悪魔退治専門の便利屋を営んでいました。ダンテの便利屋「デビルメイクライ」に、謎の美女トリッシュが訪れます。魔帝ムンドゥスが復活し、再び人間界への侵攻を企てているそうです。
ダンテは彼女に導かれ、悪魔が巣食う「マレット島」へ向かいます。
バイオハザードから派生したシリーズ
本作は『バイオハザード4』のプロトタイプがベースになっていることが知られています。そのあたり『鬼武者』シリーズ(1.2.3.4)と印象が被ります。
全体的にゴシックな装いやクウォータービューの見下ろしがた固定カメラ(1.2.3.4)などの演出が共通しています。
スタイリッシュ
本シリーズはスタイリッシュアクションと言われ、全体的にジョン=ウー(『フェイス/オフ』)の香港ノワールや広江礼威作品からの影響が顕著で、スローモーションや二丁拳銃による演出が見えます。
ダサカッコいいというか、キッチュな外連みで魅せてくれます。
ゲームメカニクスについて
スタイリッシュアクション
本シリーズは基本的にはガードがなく、回避を主体に戦います。その点では『ベヨネッタ』シリーズ(1.2.3)と共通です。またアクションをほとんどキャンセルできるため、これもスピーディなアクションに拍車をかけます。
ダンテは近接武器と銃器を複数の中から1つずつ選んで同時に装備でき、それで攻撃できます。この仕様はシリーズで共通です。
近接武器は実質的には剣術と、格闘術の2種類です。銃器は無限でチャージもできます。
まだ過渡期の作品
本作はまだ過渡期の作品で、シリーズ(1.2.3.4.5)の方向性が固まるのは3です。1作目はシリーズの基本的なアクションをまず確立した感じで、全体的にボリューム不足です。