始めに
『ロックマンX』レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
8 | 8 | 4 | 6 | 7 | 4 | 優(37) |
- 新しい伝説の始まり
- 素晴らしいステージデザイン
- 続編ありきのシナリオ
ゲームフィクションについて
あらすじ
初代『ロックマン』から100年後。ライト博士が研究中未完成のために数十年前に封印したロボット、エックスが主人公の物語。
人間と人間に近い思考回路を持つロボット「レプリロイド」が共存する世界。犯罪を犯すレプリロイド、「イレギュラー」が現れ始めていた。それを速やかに解決、抹消する特殊機関が「イレギュラーハンター」で、ケイン博士によって封印から目覚めたエックスは、B級ハンターとしてこの機関に所属します。
ある日、謎の赤いイレギュラーが暴走しているとの知らせを受け、シグマ率いる第17精鋭部隊が出撃。しかし、その圧倒的な力に並みのハンターではかなわず、ついにシグマはそのイレギュラーの鎮圧するも、その日からシグマの様子はおかしくなります。シグマによって鎮圧された赤いイレギュラーは「ゼロ」と呼ばれ、その後は正常な機能を維持。シグマが監視を兼ねる意味でイレギュラーハンター第17精鋭部隊に配属となります。そしてエックスとゼロは先輩後輩の仲から親友となり、ゼロは特A級ハンターとなります。
それからしばらくした頃、シグマが突然人間に反乱を起こします。その計画は人類を排除し、レプリロイドだけの世界を築こうというものです。
シリーズの特徴
本家ロックマンシリーズの未来の世界を舞台に、「レプリロイド」と呼ばれるロボット同士の戦いを描くシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)です。主人公は、ロックマンシリーズのライト博士が封印したロボット「エックス」です。
本家とちがってシリアスな内容で、映画『ブレードランナー』の影響が顕著というか、割りとそのまんまです。
シリーズの迷走
本作に関しては評判がいいものの、Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)は4とか5から7まで長く迷走します。ストーリーもグダグダになっていきます。
MGSシリーズ(1.2.3.4.5)に似てますが、シグマという黒幕の陰謀ネタでシリーズを引き伸ばすので、一個一個の作品で完結せずまとまりが悪くなり、しかもワンパターンなサスペンスになっていきます。
これなら本家ロックマンシリーズ(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11)のほうが全然いいと思いました。
ゲームメカニクスについて
育成要素
Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)から、育成やデッキビルド要素が強化されていきます。
選択8ボスステージに「ライフアップ」というアイテムがあり、このアイテムを入手すると、ライフゲージの最大値が上昇します。またエックスの脚、腕、胴体、頭に装着される「強化パーツ」があります。強化パーツをいれた「カプセル」は、選択8ボスステージのうち、4つのステージに隠されています。
シリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)の5から育成のバリエーションや自由度が増えていき、『ロックマンゼロ』シリーズ(1.2.3.4)にも継承されます。
探索
ステージを探索するモチベーションがライフアップ、サブタンク、パーツカプセルなどにより設定され、メトロイドヴァニア的なアドベンチャー要素が若干高まりました。
派生作品の『ロックマンゼロ』シリーズ(1.2.3.4)もメトロイドヴァニアテイストが強いです。
アクション
壁を蹴って駆け登る「壁蹴り」と、低姿勢で高速移動する「ダッシュ」が追加されています。
「ダッシュ」は本家ロックマンシリーズ(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11)の3から登場した「スライディング」と違い、「ダッシュジャンプ」「ダッシュ壁蹴り」といった派生アクションを持ち、スピーディーなアクションを可能にしています。
こうしたアクションの特徴は派生作品の『ロックマンゼロ』シリーズ(1.2.3.4)に受け継がれます。
関連作品、関連おすすめ作品
・『Cuphead』『Dead Cells』『Hollow Knight』『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』:横スクロールの名作。