始めに
『ロックマンX2』レビューを書いていきます。シリーズ最高傑作と言えます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
8 | 8 | 4 | 6 | 7 | 4 | 優(37) |
- シリーズ最高傑作
- 隙がないデザイン
- 続編ありきで引き伸ばしのサスペンス
ゲームフィクションについて
あらすじ
史上最強のレプリロイドたるシグマの反乱から半年後。イレギュラーは再び増加の一途をたどり、各地でイレギュラーハンター基地が破壊されていました。その事件を起こしていたイレギュラーには、特殊な制御チップが埋め込まれ、そのチップには滅んだはずの「Σ」のマークが刻まれていました。
第17精鋭部隊の隊長であったエックスはそのイレギュラーを製造している基地に赴き、その破壊に成功するも、時を同じくして各地で特A級のレプリロイド達の反乱が勃発。その背後には、「カウンターハンター」と呼ばれる3体の謎のレプリロイドの存在がありました。
前作での戦いでゼロはボディの修復がレプリロイド工学の権威、ケイン博士にも不可能であり、基地にチップが保管されたままの状態でした。そんな中、エックスの元に、突然カウンターハンターから通信が入ります。一騎討ちを行い、もし勝利できればゼロのボディを渡す、という、エックスへの宣戦を布告するものでした。
シリーズの特徴
本家ロックマンシリーズの未来の世界を舞台に、「レプリロイド」と呼ばれるロボット同士の戦いを描くシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)です。主人公は、ロックマンシリーズのライト博士が封印したロボット「エックス」です。
本家とちがってシリアスな内容で、映画『ブレードランナー』の影響が顕著というか、割りとそのまんまです。
シリーズの迷走
本作に関しては評判がいいものの、Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)は4とか5から7まで長く迷走します。ストーリーもグダグダになっていきます。
MGSシリーズ(1.2.3.4.5)に似てますが、シグマという黒幕の陰謀ネタでシリーズを引き伸ばすので、一個一個の作品で完結せずまとまりが悪くなり、しかもワンパターンなサスペンスになっていきます。
これなら本家ロックマンシリーズ(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11)のほうが全然いいと思いました。
ゲームメカニクスについて
ステージ
シリーズ最高のステージデザイン
本作はシリーズ最高傑作の一つに数えられますが、とにかくステージとボスのデザインが秀逸で、遊んでいてずっと楽しいです。X5以降みたいに、精神的にしんどくなるステージ、ボスが少ないです。
8ボスもモーションがよくデザインされ、特殊武器(弱点)無し、無強化状態のエックスでも攻略できる強さで、弱点ハメしないと勝てないみたいなことがありません。攻略の自由度もこういうことから高いです。
FF5みたいな感じで、とにかくゲームとしてのステージデザインの完成度、自由度、ボリュームなどが充実しており、リプレイ性が高く、遊ぶたびに感動があります。
シリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)の評価としては、全盛期の1.2.3、遊びやすさナンバー1の4、調整不足なもののシリーズの集大成の8、みたいな印象です。
カウンターハンター
8ボスのいずれかを二体倒すとイベントが発生し、未クリアのステージへカウンターハンターが潜伏、乱入します。潜伏ステージはランダムに変動します。
討伐の成否でルート分岐します。3つの「ゼロのパーツ」をカウンターハンターが所持しており、ラストステージ出現時点で全て揃わない限り、ゼロはシグマ側として復活します。
シリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)ではルート分岐は5などに見られますが…。
3のナイトメアポリス(ヴァジュリーラFF、マンダレーラBB)、4のカーネル、5.6のダイナモなど、シリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)の乱入ボスの先駆けです。
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・『Cuphead』『Dead Cells』『Hollow Knight』『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』:横スクロールの名作。