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クソゲーではないが独創性、完成度は微妙。力作で凡作。『百英雄伝 – HUNDRED HEROES-』レビュー、評価、感想

ラビット&ベアスタジオ
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始めに

『百英雄伝 – HUNDRED HEROES-』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
653772良(30)

力作で凡作という印象です

  • 演出の完成度
  • 全体的に遊びにくい
  • 悪い意味で古臭いデザイン

ゲームフィクション

あらすじ

 オールラーン大陸が舞台です。
 剣とそして、神秘的な力を秘めたルーンレンズが強大な世界で、さまざまな種族が協力したり競争して生きています。

 その中で魔導レンズの力の研究に長けた帝国、ガルディアは更なる力を求めて各地を探索しています。その任務にあたる士官セイ=ケースリング、辺境の村出身の少年ノアでした。

 二人は壮大な冒険を始めていきます。

グラフィックは素晴らしい

 2Dドット調のキャラクターと3Dのマップが組み合わされています。3Dの背景とライティング技術により、あたたかみのある伝統的なRPGのスタイルを保ちつつも、立体感のある世界を展開しています。

 優れているのは認めますが、すでに『オクトパストラベラー』シリーズ(1.2がやってのけたことではあるので、新鮮な驚きには乏しいです。

豊富なボイス

 シリーズの伝統ですがスカウト可能な100人以上もいる仲間キャラクター達が登場します。本作ではメインストーリーではこの仲間たちがフルボイスで活躍してくれるので、圧倒的です。

 フリー枠のキャラクターにもセリフがあり、パーティーメンバーに編成されていれば、本編で喋ってくれます。これは感動しました。

キャラクターとストーリーがいまいち

 ただシナリオとキャラクターは良くも悪くも昔の王道なRPGという感じで、いまいちです。ルカ様のような魅力ある悪役もいません。

 シナリオも良くも悪くも昔の作品らしい、説明不足でハイペースな感じで、盛り上がりには欠けます。

ゲームメカニクス

戦闘

基本

 ターン制コマンドバトルです。最大6人のパーティーメンバーの行動を一度に選択し、画面に示される行動順に応じてキャラクターが行動します。前衛と後衛3人ずつでパーティは組むことになり、基本的にはキャラクターごとに設定された得意ポジションに編成します。

 武器にはS、M、Lの射程があります。射程Sの武器は前衛しか攻撃出来ないなど、その射程の特性をうまく踏まえた装備と配置が肝要です。

ゲームバランスとテンポ

 戦闘はバランスが悪いです。

 敵の物理攻撃はアンビリーバボーなことに後衛に直接届きます。このため、後衛に体力が低いヒーラーや魔法アタッカー、バフ要員を配置するという、常識でプレイヤーが考えるパーティーデザインが通用しません。このような仕様のため、装備やルーンの拡張性が高く、強力な固有スキルを持ち、何よりHPの多いユニットが強いです。なのでせっかくの仲間ユニットの多さが生きていません

 それと戦闘の演出が長くスキップできません。全体的に『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』『ライブアライブ』『スーパーマリオRPG』(2023)などのように、古典のリファインやリメイクでありつつも原典の遊びづらいところやバランスが悪いところが調整されていたり、新しい遊びが追加されているわけでもなく、演出だけ強化して古い遊びのままの感じです

デッキビルド

ルーン

 ルーンの装備スロットが、キャラクターのレベルが上がることで解放されます。ルーンによってスキルやパラメーター補正を得られます。レベル上昇で開拓されるルーンには固定のものもあって、それがキャラ固有のスキルとかになっています。

 ルーンの各スロットには技、ステータスアップ、パッシブなど、指定されたタイプのルーンのみ装備できます。例外として「全タイプ」のスロットには好きなルーンを装備できます。

 ルーンの装備スロットの数はキャラクターによって異なります。この拡張性とステータス格差がひどいので、ユニットの強弱が激しいです。

 もう少しデッキビルドの自由度とパラメーターの偏りを減らして、全ユニットに使い所を与えて欲しかったです。

英雄コンボ

 英雄コンボは、特定のキャラを組み合わせて編成すると発動できるアクションです。キャラの組み合わせによって、効果が変わります。

 これによってパーティー編成に戦略性が生まれます。

ミニゲームもやや調整不足

 本作にはミニゲームが沢山あります。
バリエーションが多く、龍が如くシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新.北斗.7外伝)みたいな感じに、それほど深い遊びはなくても演出が良くデザインされています。

 このミニゲームは演出は完成度が高いものが多いですが、遊びの出来にはムラがあり、よく言われる料理対決、ベーゴマなどは理不尽です。料理対決は一見すると運ゲーなんですが、変な定石を理解すれば一応勝てます。ベーゴマは単純に難しすぎます。龍が如くシリーズ(0,1[].2[極2].3.4.5.6.7.8.見参.維新.北斗.7外伝)でいうとポケサーみたいな感じで、なんでこんな難しいんだみたいな感じで遊んでいて辛いです。

総評

志は高いものの

 グラフィックのクオリティやボイスのバリエーション、ミニゲームなどの全体的な演出力の高さなど、ゲームリソース全般のクオリティから伺える作り手の心意気は確かだとは思うのですが、遊びとしては独創性と完成度に欠けていて、かゆいところに手が届かない遊びにくさを残しています。そのあたり『L.A.ノワール』と似てます。

関連作品、関連おすすめ作品

・『オクトパストラベラー』シリーズ(1.2)『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』『ライブアライブ』『スーパーマリオRPG』:新古典主義的RPG。

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