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神ゲーでもないけど良作。しかし難しすぎるのと調整不足。『Sifu』レビュー

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始めに

 『Sifu』レビューを書いていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
884664優(36)
採点表
  • 奥深いセキロライク
  • スピーディで丁寧なアクション
  • とにかく難しすぎる
  • ゲームリソースが少なめ

ゲームフィクション

あらすじ

 ある雨の夜、中国の武術学校の生徒であるヤンは、他の4人の武術家とともに学校を襲撃します。マチェーテを持つ無口な「植物学者」のファジャール、棒を武器にする傲慢な若者「戦士」のショーン、三節棍の日本人女性「芸術家」のクロキ、ロープダーツを持つ片腕の老女「CEO」のジンフェンでした。ヤンは学校の師匠と対峙し、致命的な心臓発作を起こさせます。

 師匠の所持品を調べている間、ヤンは近くに隠れている師匠の唯一の子供を見つけ、ファジャールに彼らの喉を切り裂くように命じます。しかし主人公は目を覚ますと喉が治っていました。手に古代のお守りの力があったためです。お守りは死者を蘇らせるものの、そのたびに年齢が急激に増加します。主人公ははヤンとその共犯者たちに復讐を誓います。

 大人になり、熟練した武術家となった師父の子供は復讐の旅を始め、ヤンの元共犯者を一人ずつ追跡します。

復讐の香港カンフー

 物語の内容は香港映画を代表するカンフーを中心にするアクションもののドラマで、復讐が中心的なテーマになっています。

 香港映画、マカロニ映画を踏まえるタランティーノ監督『キル=ビル』シリーズ[1.2]なんかも意識した感じで、復讐のストーリーになっていて、ボスのクロキなどは、『キル=ビル』シリーズ[1.2]そのまんまです。

分岐要素

 本作はマルチエンディングになっていて、敵を見逃すとトゥルーエンドを迎え、殺してしまうとノーマルエンディングになります。

 復讐と赦しを中心とする内容ですが、如何せん描写不足で、心理とかがわかりにくいです。どっちのエンディングも雰囲気エンドで消化不良でした。

ゲームメカニクス

アクション

カウンター

 基本は『SEKIRO』に似ています。ただガン攻めやパリィ主体での立ち回りは最適でないことが多いです。

 カウンター主体のアクションゲームで、カウンターには見切りと受け流し(パリィ)があります。敵の攻撃には上段、中段、下段の区分があり、上段と中段は上段見切り、下段は下段見切りで回避できます。

 一部攻撃は受け流しができず、見切りで対応するよりありません。

 敵味方には体幹ゲージがあり、これを削れば一撃で倒せます。受け流しは体幹ゲージを削れますが、タイミングがシビアで、失敗すると体幹が大きく削られます。そのため、多くの場合、上段見切りを中心に立ち回ります。

 見切りは体幹を削れないものの、そこから攻撃に繋ぐことができます。

スキルとフォーカス

 本作には、様々なアクションがあり、ここは『SEKIRO』と違います。

 全体的にDMCシリーズ(1.2.3.4.5)みたいな感じで、種々のコンボやアクションを開拓して習得します。

 フォーカスゲージを消費して発動する必殺技フォーカスもあり、強力ですが、ラスボスには通じないです。

ステージ

 ステージはベルトスクロールアクションになっていて、ほとんど1本道です。たまに脇道があったりもします。

 このゲームはボスが五人いるのですが、とにかく強いです。とくに強いのがラスボスのヤンです。ヌルゲーマーの自分もなんとか最高難易度の達人でノーデスクリアできましたが、ヤンに特に苦労しました。

 ただ、ボスはいずれもモーションは良好で、立ち回りが見えると、楽しく戦えます

 一方で、難易度は難易度達人では、『SEKIRO』の苦難よりはかなり難しく、とにかくゲームスピードが速い上に、ワンミスで致命傷になります。ノーデスや20代クリアを目指すと、ちょっと遊びにくいかなとも思います。ただやりこみなので、そこまで気になりません。

 またクロキ第一形態やラウ第一形態など、相手のうち合いに付き合うとめちゃくちゃ強いけど、ハメコンボやハメみたいな立ち回りに極端に弱いボスも多く調整不足を感じます。

デッキビルド

スキル

 本作は育成要素は少ないです。

 戦闘経験値を消費してスキルを開拓できますが、有用なスキルが少ないです。特にラスボスにはフォーカスという必殺技も通らないため、多くのスキルは死んでいます。

報酬

 ステージにある社で、主人公の能力などをアップできます。

 体幹ゲージを増やしたりとパラメーター補正中心で、できることが増えるわけではありません。

老化

 プレイヤーがゲーム内で死亡すると、死亡した場所で復活し、数年経ちます。プレイヤーキャラクターが年を取るにつれて、攻撃は強力になるが、体力は減少していきます。70代になると復活できなくなり、次に死亡するとゲームオーバーです。

 デスカウンターというのがあって、連続で死ぬとこれが蓄積し、加齢速度があがります。

 この加齢システムは、最初意味がわからなかったのですが、わかりづらいだけで、微妙なシステムです。

総評

面白いが調整不足

 全体的に面白いが、『SEKIRO』と比べるとちょっと難易度やアクション部分で調整不足を感じます。

 『SEKIRO』と違ってコンボなど独自の能動的立ち回りが多いので、差別化にもやや成功していますが、死に要素も多く、ジェネリック『SEKIRO』感も否めません。

関連作品、関連おすすめ作品

・『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』『Lies of P』パリィ主体のソウルライク

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