始めに
始めに
今日は『シャドウ オブ ウォー』についてレビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
8 | 6 | 4 | 7 | 6 | 1 | 良(32) |
- ネメシスシステムの独創性
- オークが愛嬌ある
- 戦闘前演出が飛ばせない、長い
- 単調で全体的に安っぽい
ゲームフィクション
あらすじ
時系列的には「ホビット(ホビットの冒険)」と「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」の間の物語。主人公はレンジャーのタリオン。彼は冥王・サウロンの復活を監視していたものの、冥王軍の襲撃に遭い、妻や子を目の前で殺され、自身もサウロンの配下である「黒の手」に呪いをかけられてしまいます。
タリオンは呪いで記憶喪失のエルフの幽鬼と結びつけられ、死んでも蘇る呪われた存在になってしまいます。しかしタリオンはこの力と、蘇るエルフの記憶を使い復讐を決意。彼は幽鬼の力を使いオークを支配下に置き、軍勢を率いて黒の手を追い詰めるというのが前作『シャドウ・オブ・モルドール』からの設定。
ストーリーは副次的。グラももう少し
本作品におけるストーリーはサブ的な感じで、薄味です。あまり盛り上がる展開も少なく、飛ばす人が多そうです。
グラフィックも時期的制約もあって結構質素です。
ゲームメカニクスについて
オープンワールド、ハクスラ、デッキビルド
本作品はまあオープンワールドというか小規模な複数の箱庭を探索してイベントをこなしていきます。雰囲気としてはオリジンズ以前のアサクリシリーズと近いですが、ロケーションは全然しょぼいです。直感的な操作に優れ、フリーランも快適です。
このシリーズの魅力はオークを洗脳して仲間にするというネメシスシステムで、洗脳して仲間にしたオークはフィールドや攻城戦や防衛戦などで用いることができます。オークは設定やランダム付与のアビリティなど個性豊かで収集の楽しみはひとしおです。攻城戦、防衛戦はオークからデッキをビルドして、挑みます。面白いですが、やることが少なく単調で飽きやすいです。アサクリオデッセイ、MGS5に似ているシステムです。
名ありオークを倒すと装備品のハクスラもあります。
戦闘
戦闘はアーカムシリーズ(AA.AC.AN)に近い感じで、連打で集団を捌きつつ、攻撃を喰らいそうになるとアイコンで示されるのでカウンターを決めていきます。弓やステルス、地形利用などのバリエーションはあるものの、かなりワンパターンで退屈はします。名有りオークを戦闘中に弱らせると洗脳して仲間にすることができます。
また名有りオークは戦闘前に名乗りを上げるのですが、この演出が飛ばせない上に長いので慣れてくるとイライラします。
総評
独創的だが
本作にしかない独自の遊びはあるものの、全体的に低クオリティで単調です。雰囲気としては、オリジンズ以前のアサクリにちょっと独自の遊びを加えて、アサクリ最大の魅力であるロケーションをしょぼしょぼにした感じです。
関連作品、関連おすすめ作品
・『バイオハザード リベレーションズ アンベールドエディション』,『仁王』シリーズ(1.2)、『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3):ハクスラの佳作。