始めに
『ディビジョン2』レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
7 | 7 | 4 | 8 | 5 | 3 | 良(34) |
- ハクスラとしてはそこそこ
- FPSとしてはそこそこ
- 前作よりグレードアップ
- 固有の遊びに乏しい
- フィクション部分もいまいち
ゲームフィクションについて
あらすじ
ニューヨークが殺人ウイルス「ドルインフル」によるバイオテロに見舞われてから7か月後。厳重に守られていたアメリカの首都ワシントンD.C.にも感染が及び、都市は荒廃。生存者達はそれに対抗していました。そんな中、プレイヤーが所属するスリーパーエージェント「ディビジョン」が、ワシントンD.C.からの救難信号を受けます。プレイヤーはディビジョンの一員として荒廃したワシントンD.C.を探索し、街を救うために奔走します。
ボーダーランズとの比較
本作はジャンル的にもどうしても『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)と重なります。とはいえ違いも多いです。
フィクション部分は、まずグラフィックはフォトリアル風になっています。『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)がカートゥーン調なので対照的です。
とはいえ『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)に比べると、演出、キャラクター、シナリオ周りはずっと弱くて、そのせいで作品として華がないです。『アンチャーテッド』シリーズ(1.2.3.4)と『トゥームレイダー』リブート三部作(1.2.3)を比較する印象に近いです。
ゲームメカニクスについて
ハクスラデッキビルド×TPS
本作はハクスラデッキビルド×TPSで、その点では『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)に重なります。
ハクスラとは『ディアブロ』シリーズ(1.2.3[EC].4)に代表されるジャンルで、ランダムドロップするアイテムにランダム能力があり、それを組み合わせて装備のデッキビルドを展開するジャンルです。
シリーズについて
シリーズは2までありますが、1作目はまだゲームリソース不足で、2でリソースは充実します。2になってデッキビルドの自由度が目に見えて充実しました。とはいえ2のほうがゲームバランスは悪いかもしれず、なんとも言えないです。
ただそもそもこのジャンルとUBIは結構相性悪かった気がします。
UBIのいい加減さ
結局、本シリーズも『ファークライ』シリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)などに代表されるいつものUBIゲーという感じで、開発力や開発リソースは圧倒的なのですが、細かい部分が露骨にいい加減です。サーバーの貧弱さもそうですが、結局このジャンルに要求されるような、特に深いことを考えずにぼんやりサクサクストレスフリーでトレハンできるようにするための繊細なバランス力とかは、決定的にUBIというメーカーに欠けている印象です。
関連作品、関連おすすめ作品
・『バイオハザード リベレーションズ アンベールドエディション』,『仁王』シリーズ(1.2)、『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)