始めに
『レムナント2』についてレビューを書いていきます。『レムナント:フロム・ジ・アッシュ』の続編です。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
7 | 6 | 4 | 8 | 6 | 2 | 良(33) |
- ビルドゲーとしては完成度が上がった
- ぼちぼちの完成度
- 全体的に安っぽい
ゲームフィクションについて
あらすじ
前作から約20年後。前作にて異次元から現れた植物型のモンスター(ルート)たちは相変わらず人類の脅威としてあり、人類は絶滅の危機に瀕しています。プレイヤーは人々を、そして自分の世界を守るため、異世界へと旅立ちます。
前作の続編、ロケーションのデザインには優れる
前作から続くストーリーではあるもののストーリーがメインの作品ではないため、前作に触れていなくても楽しめます。
本作もさまざまな世界を行き来するためロケーションが多岐に渡り、ビジュアル的なデザインにかなり優れてはいます。それと『トリフィド時代』みたいな植物型エネミー中心というのも新鮮な魅力があります。
ゲームメカニクスについて
ソウルライクというよりハクスラ系シューターに近い風味
本作はソウルライクに括られますが、ソウルシリーズ(1.2.3)よりもむしろ『ディビジョン』シリーズ(1.2)や『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)のような感じでアイテム収集によるデッキビルド要素がメインのシリーズ(1.2)だと前作から感じています(ハクスラ的なランダムドロップ要素は希薄ですが)。ソウルシリーズ(1.2.3)ライクな要素は、そのビルドデザインの自由度です。
そして、デッキビルドを重視するTPSとしてはビルドをデザインする戦略性が幅広く楽しい反面、基本的なアクション部分はコードヴェインとかと大差ないくらい調整不足で低水準という前作の印象でしたが、それはそのまま変わりません。ボスも戦っていて楽しいボスとそうでないボスのムラが激しいです。
デッキビルドは充実
デッキビルドの魅力は前作から相変わらずです。アーキタイプというクラスと武器二種の選択と武器への「mod」というスキルセットによるデッキビルドがなされます。この辺りのデザインは『Destiny』シリーズ(1.2)と重なります。
ビルドゲーとしての魅力は素晴らしく、かなりのクオリティです。コードヴェインよりこの部分はずっといいです。
全体的に低クオリティで値段なり
前作からそうですが、このシリーズは全体的に低クオリティで値段なりの内容です。ただそれでもギミックレベルでは面白いものもあったり、スピーディなアクション性が楽しいのですけれど、調整不足が目立ちます。
総評
いいところは発展させつつも悪いところはそのまま
前作のデッキビルドの魅力やスピーディーなアクションの魅力など、いいところをさらにボリュームアップさせつつ、悪いところはそのままです。なので前作が好きなら買いですが、前作がダメなら合わないでしょう。
印象としてSOWに近く、部分的に面白くても全体的にちゃっちいです。