始めに
『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』レビューを書いてきます。『ドラゴンズドグマ』シリーズ(1{DA}.2)の1作目の完全版です。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 8 | 6 | 3 | 7 | 6 | 2 | 良(32) |
- オープンワールドと戦闘の調和
- 戦闘のアプローチの豊富さ
- 薄いストーリー
- AIのアホさ筆頭に調整不足すぎる
ゲームフィクション
あらすじ
グランシス半島南東の漁村カサディス。
深紅のドラゴンの襲撃を受け村はパニックになります。主人公はドラゴンに戦いを挑むものの全く歯が立たず、その爪を心臓に突き立てられます。
しかし主人公はドラゴンに選ばれし者、覚者として甦るります。主人公はドラゴンに奪われた心臓を取り戻すため旅に出ます。

ストーリーは添え物
本作はベタな中世ファンタジーの世界観で、ストーリーはおまけ程度です。スカイリム(SP)やフォールアウトシリーズ(1.2.3.4)を期待してはいけません。
世界観とかは結構よく設定されています。
アバター式主人公
プレイヤーである「覚者」と、パートナーとなるNPC「メインポーン」を好みの容姿に作り上げることができます。つまりアバター式です。
顔、胴体、手足や筋肉量などの細かいデザインができます。設定した体格によって身長、体重も設定され、当たり判定、攻撃のリーチ、スタミナ消費量と回復速度、所持重量など、さまざまな影響をします。
ゲームメカニクス
デッキビルド
ポーンシステム
シリーズの特徴です。最大4人のパーティを組め、プレイヤーの操作キャラは主人公である「覚者」、残る3人はCPUが操作するNPCの「ポーン」になります。ポーンは常に覚者と行動を共にする「メインポーン」と、色々な場所で雇える「サポートポーン」の2種類がいます。
ポーンには外見、能力値、習得スキルの設定、性格や口調の設定があります。性格によって戦闘時の立ち回りが異なります。メインポーンは覚者同様にジョブの変更が可能で、さらに性格や口調も変えられます。
これによるデッキビルドがあります。ただ仲間AIは無能です。モンハンでふんたーやゆうたといつも組まされる感じです。
ジョブ
覚者とポーンは「ジョブ」についてゲームを進めます。それぞれ習得できるスキルやアビリティ、レベルアップによるステータスの成長度合いが異なります。
全体的にデッキビルドのバリエーションが豊富です。ソウルシリーズ(1.2.3)のような豊富なアプローチがあります。
戦闘
全体的にモンハンシリーズ、ソウルシリーズ(1.2.3)と重なります。
『モンスターハンター』と同じでスタミナがあり、スキルを使用することで消費されます。魔法もスキルで、スタミナを消費して使用します。通常攻撃は弱攻撃と強攻撃の2種類。ジャンプ中に攻撃すればジャンプ攻撃。スキルの使用もボタンを押すことで、それぞれにセットしたものを発動できるなど、直感的に整理されています。DMCシリーズ(1.2.3.4.5)のようにアクションのキャンセル手段が多く、スピーディな戦闘が可能です。
大型の敵にはしがみ付いて攻撃できます。しがみ付きながら移動も可能。『モンハン』シリーズに似た部位攻撃のシステムも設定されています。
「つかむ」コマンドでは、人間サイズ以下の敵に羽交い絞めや押さえ込みを仕掛けられます。
「黒呪島」
完全版である本作のメイン要素は「黒呪島」と呼ばれる高難度ダンジョンです。
難易度は本編よりも圧倒的に高いです。本編とは違い、倒した敵の死体は残り、死体の数が増えると、エリア内に新たな敵が現れ、これを「死体沸き」と呼びます。
全体的に本編のテンポを良くして戦闘に特化したロケーションで楽しいですが、調整は適当で飽きも早いです。大きな追加要素がこれだけというのもなかなか寂しいです。
総評
クソゲー気味だが独自の魅力
正直悪いところだらけでマイナス1点要素が100個以上はある感じですが、モンハンやソウルシリーズ(1.2.3)のような戦闘の豊富なアプローチとオープンワールドを併せた独特の灰汁の強い魅力があり、マイナーチェンジで化けそうな内容でした。
しかし、2では本作からほとんど進化しておらず、地下迷宮シリーズ(1.2)やサイコブレイクシリーズ(1.2)の2みたいな、「マイナーチェンジで化けそうだったのに….」という歯痒さがあります。
関連作品、関連おすすめ作品
・『モンスターハンター:ワールド』(IB):モンハンのオープンワールド。







