始めに
『レムナント:フロム・ジ・アッシュ』レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
6 | 6 | 4 | 7 | 6 | 3 | 良(32) |
- ビルドゲーとしてはそこそこ
- TPSとしてはまあまあ
- 作りが安っぽい
- シナリオが意味不明
ゲームフィクションについて
あらすじ
舞台となるのは、次元を超えて出現した植物型生物「ルート」により荒廃してしまった世界。プレイヤーは船で塔を目指していた途中で難破し、たどりついた基地「Ward 13」を拠点に、この世界を探索します。
ロケーションのデザインには優れるものの
ストーリーがメインの作品ではないから気にはならないものの、単純に話が分かりにくいです。
とはいえさまざまな世界を行き来するためロケーションが多岐に渡り、ビジュアル的なデザインに優れてはいます。それと『トリフィド時代』みたいな植物型エネミー中心というのも新鮮な魅力があります。
ゲームメカニクスについて
ソウルライクというよりハクスラ系シューターに近い風味
本作はソウルライクに括られますが、ソウルシリーズ(1.2.3)よりもむしろ『ディビジョン』シリーズ(1.2)や『ボーダーランズ』シリーズ(1.2.3)のような感じでアイテム収集によるデッキビルド要素がメインの作品で(ハクスラ的なランダムドロップ要素は希薄ですが)、死にゲーでもありません。とはいえ豊富なデッキビルドのバリエーションはソウルシリーズ(1.2.3)とも共通です。
そして、デッキビルドを重視するTPSとしてはビルドをデザインする戦略性が幅広く楽しい反面、基本的なアクション部分はコードヴェインとかと大差ないくらい調整不足で低水準で、2でもそれは変わりません。
デッキビルドは充実
デッキビルドの魅力はなかなかです。アーキタイプというクラスと武器二種の選択と武器への「mod」というスキルセットによるデッキビルドがなされます。この辺りのデザインは『Destiny』シリーズ(1.2)と重なります。
ビルドゲーとしての魅力は素晴らしく、かなりのクオリティです。コードヴェインよりこの部分はずっといいです。
総評
全体的に低クオリティで値段なり
このシリーズは全体的に低クオリティで値段なりの内容です。ただそれでもギミックレベルでは面白いものもあったり、スピーディなアクション性が楽しいのですけれど、調整不足が目立ちます。
マイナーチェンジで化けそうなポテンシャルも感じるだけに勿体ないシリーズです。